29歳のパニ子は、現在妊娠中。つわりがひどく、働いていた仕事を辞めて専業主婦をしています。体調も思わしくなく、初めての出産に不安いっぱいなのですが……
妊娠中の妻の体調不良を理解しない夫
夫のユウタは「また吐き気かよ……もうそのセリフ、聞き飽きたわ~。どうせそう言えば、サボっても許してもらえると思っているんだろ?」とパニ子の気持ちを全く理解してくれません。
ユウタは「俺の仕事は外で稼ぐこと、パニ子の仕事は家事と育児だろ? 子どものことはパニ子に任せたから」と出産準備もしてくれません。パニ子はこの状況に不安いっぱいです。
夫を両親学級に連れて行くことに
体調が悪くてパニ子が休んでいると、「妊婦でつらいって言うから専業主婦にしてやったのに、家事もせずにお前は何のためにいるんだよ!?」と激怒! ヒドイ暴言にパニ子は我慢の限界! これまでの不満をぶつけました。
その結果、ユウタはしぶしぶ両親学級へ一緒に行くことに。当日、ユウタは周りの父親たちが妻を支える様子を見て驚いた様子。最後に、助産師さんから「出産後に夫婦が助け合っていけるよう、産後して欲しいことをお互いに紙に書いてみましょう」と紙を渡されました。
産後の妻に「もっとちゃんと家事をして欲しい」!?
パニ子は「妻の状態を理解して、支えになって欲しい」と書きました。一方ユウタは、「もっとちゃんと家事をして欲しい」と書いてあるではないですか!
助産師から「妊婦さんの状態なんて人それぞれですよ!」「産後に家事をやれなんて……妻を労わる気持ちは無いんですか?!」と叱られたユウタは、怒って教室を出て行きました。
パニ子は、このままでは一緒に暮らしていくのは無理だと感じ、仲良しの義実家に向かい、義両親にこれまでのことをすべて伝えると、しばらくここに居るように言われ、お世話になることに。
理解してくれる義両親に守られて
数日後、「俺の面倒もみずに何しているんだよ!」と押しかけてきたユウタ。義母は「妊婦を何だと思ってるの!? あんたが無事に育ったのは、父さんが家事と育児をしてくれたからよ」と厳しく説教をしてくれました。
それでも考えを変えないユウタに、「パニ子さんの面倒は私たちがみるわ。お前はもう必要ない!」とユウタを追い出し、パニ子とユウタは離婚することになりました。
その後、パニ子は無事に赤ちゃんを出産! 噂によると、ユウタは仕事もうまくいかず、養育費とモラハラの慰謝料の支払いで経済的に困窮し、とても苦労しているそう。現在パニ子は元義両親にサポートしてもらいながら、近くのアパートでパニ美と一緒に幸せな日々をスタートさせました。
大切な家族がつらいときに支えになってくれない人は、子どもが生まれても一緒に暮らしていけるのか不安になりますよね。妊娠・出産・産後の大変さは人それぞれ。比べないようにしたいものですね。