さゆりさんには、「義母にいびられ、子どもを義実家の養子にしろと迫られている。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」という複雑な家庭事情がありました。
「お米が買えない」「生命保険の保険料金が払えない」と訴えるさゆりさんに、都度お金を貸していたかなこさん。できる限りさゆりさんを支えようとしていました。
しかし、さゆりさんはかなこさんに嘘をついていたのです。
かなこさんに話していた自身の境遇を、かなこさんに起こっている出来事かのように夫に話しており、「かなちゃんにお願いされて、家に遊びに行ってるだけ。お金に困っているようなので1万円貸した」と夫に説明。そして、なんとさゆりさんの義母はすでに亡くなっていました。
夫と話していたさゆりさんのスマホに、「保険料金の支払い大丈夫だった?」とかなこさんからメッセージが。一瞬何のことだかわからないさゆりさん……。
「あ~はいはい。保険料金ね」と自分がついた嘘を思い出し、「かなちゃんのおかげで払えたよ!」と伝えます。
ふたりは「来週のランチも楽しみ♡」と同じことを考えていましたが、裏にある気持ちはまったく異なっていて……。
“嫌がらせ”を目の当たりにして…!?
さゆりさんが嘘をついていることなど、知るよしもないかなこさん。翌週、リトミックのレッスンへ向かいました。
「すみません!遅れました!」
かなこさんは教室に遅れて到着。急いで中へ入ろうとすると、散らばっているさゆりさんの靴を見つけます。
「さゆりちゃんの靴……! さとこさんの嫌がらせ、本当だったんだ……!」
さゆりさんから聞いていた通りのことを目の当たりにし、驚くかなこさん。散らばった靴をそろえ、複雑な心境のまま教室に入りました。
「……こんにちは。遅れてすみません」
心なしか、ぎこちなくなってしまうかなこさん。すると、目が合ったはずのさとこさんが、不自然に顔を背けたのです。
「さとこさん……私が嫌がらせの現場を見たこと……、気が付いてる……!」
よそよそしいさとこさんの行動に、かなこさんはそう確信するのでした。
やさしそうな雰囲気のママが、子どもじみた嫌がらせをするなんて……。靴を蹴散らすという、にわかに信じがたい内容ですが、目の当たりにしたかなこさんは、とても驚いた様子でしたね。
そして、「気付かれた」と動揺しているかのようなさとこさん。ふたりには今後、気まずい空気が流れてしまいそうです。皆さんがもし、ママ友が嫌がらせした現場を見てしまったら、今後そのママ友とどのように接しますか?