忙しくてナプキンが替えられない!
ドラッグストアの仕事は品出しなどの力仕事が多く、また制服の白衣が厚手なので冬の日でさえ暑く感じることもあります。そのため、生理の日は蒸れないよう薄型のナプキンを使っていました。ナプキンをこまめに替えていれば経血漏れしたことはなく、今回も大丈夫だと思っていたのです。
しかし、その日はいつも通りにはいきませんでした。特売の日でお客さんが多く、なかなかトイレに行く時間が取れなかったのです。せわしなく働きながらも頭の隅には「早くナプキンを替えなければ」という焦りがありました。
そして予定の休憩時間を過ぎてから、仕事の合間を縫ってやっとのことでトイレへ駆け込みました。ナプキンは経血でいっぱいでしたが、ナプキンを替えて一件落着!とホッとひと息。しかし、そのとき私は大変なことを見落としていたのです……。
シミを隠すため挙動不審に…
お客さんの波が引き仕事が落ち着いてきたころ、ふと白衣の後ろに汚れが付いていることに気付きました。よく見るとそれは経血漏れによるシミ。ナプキンを替えたときは気付いていませんでしたが、経血が漏れてしまっていたのです。
薬剤師用の白衣は真っ白なので、汚れがかなり目立ちます。シミに気付いてからは壁を背にして歩いたり、仕事用のバインダーで後ろを隠したりしながらごまかしていたのですが、今思うとかなり挙動不審な動きをしていたと思います。
パートさんからの指摘に赤っ恥!
シミを見られることなく仕事を済ませようと努力していたとき、私は店の通路の真ん中でお客さんに話しかけられました。そして、お客さんの相談に応じていると、私の後ろをパートさんが通りかかって……。そのとき「あっ、見られたかも」と思っても隠せる状態ではありませんでした。
その後、お客さんの対応が終わってから、パートさんから「ねえ、ちょっと……」と声をかけられたのです。経血漏れに気付かない状態で指摘されるのも恥ずかしいですが、気付いている状態で指摘されるのもいたたまれない気持ちに……。
「いつもなんとかなっているから大丈夫だろう」という油断により失敗してしまったお話でした。厚めのナプキンを使うか、予備の白衣を用意しておけばよかったと後悔しています。
「備えあれば憂いなし」という言葉は生理に関しても同じ。当時の反省を活かして、今は生理がくると厚めのナプキンや予備の衣類を用意しておき、万が一の事態に備えています。
著者/柏 あかり
イラスト/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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