お赤飯をふるまわれたら…
私の祖母は田舎の出身で、昔ながらの考えを大切にする人でした。「初潮を迎えたら、お赤飯を食べる」という考えが当たり前だったようです。従姉が初潮を迎えた際も、祖母がお赤飯を作り、親族たちにふるまっていました。
そのため、私が母に生理がきたことを伝えた際、母は「おばあちゃんに言っておいで」と言ったのだと思います。でも、お赤飯がふるまわれるということは、「私に生理がきた」ということを親族に周知しているようなもの。なんとなく、他の人には知られたくないなという思いがあった私は、複雑な気持ちになってしまいました。
結局、私は祖母には報告せず、お赤飯が食卓に出てくることはありませんでした。祖母から生理について聞かれることもなかったので、気持ちを察してくれたのかもしれません。
大人になり結婚した今、生理は子どもを産む準備ができた証でもあり恥ずかしいことではないと理解できています。けれど、子どものころは、生理の知識も乏しく、生理について恥ずかしさを抱いていたのかもしれません。将来子どもを持つことになった際には、生理について教えてあげたいですし、女の子だった場合には、お赤飯を食べたいのかどうか、まずは気持ちを聞いてあげたいと思っています。
著者:佐藤優/20代女性・結婚2年目の主婦。パートと趣味のスポーツ観戦にと、毎日奮闘中。
イラスト:ふるみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!