「私が我慢すれば大丈夫」と話すさゆりさんに、「病院には行った!? 診断書は!? 実家は頼れない!?」とさゆりさんを心配し、何度も食い下がるかなこさん。どうにかさゆりさんを救う方法を見つけようとしていました。
しかし、さゆりさんの話は、借金を踏み倒すための嘘。本気でさゆりさんを心配するかなこさんの様子に、「お節介うざ……。タダ飯おいしかったけど、引き際かな」と考えたさゆりさんは、「夫にかなちゃんのこと話したら、『そんな闇金とはもう会うな』と言われ殴られた」とさらに嘘を重ね、ふたりはしばらく距離を置くことに。
かなこさんは、自分が介入することでさゆりさんの立場が悪くならないかなど、さまざまな考えが頭を巡っていましたが、さゆりさんの頭のケガを思い出し、「もう立場とか言っていられない段階。一刻も早くなんとかしないと」と、さゆりさんを救おうとする気持ちは固まっていました。
そんなある日、かなこさんが娘を預け、ひとりで買い物に出かけた際、偶然さゆりさん夫婦を見かけたのです!「あれが暴力夫……! 許せないっ! 私がガツンと言わなきゃ!」と息巻くかなこさんは……。
“DV夫”に仕立て上げられ、困惑
「こんにちは! 私リトミックで一緒の石井かなこと申します!」
勢いよく、さゆりさんの夫に話しかけるかなこさん。
「かなちゃん……!?」
この事態に、焦るさゆりさん。しかし、かなこさんの勢いは止まりません。
「さゆりちゃんのケガ、あなたがやったんですよね!? 奥さんを殴って、お金まで奪って、私のこと闇金だから会いに行くなって……どういうことですか!?」
「私にお金返せないなら、それでもいいです! でもさゆりちゃんには、返してあげてください!! もう解放してあげてください!」
嘘がすべてバレてしまいそうなさゆりさんは、「かなちゃん!? なっなに言ってんの!?」と、なんとかごまかそうと必死。
さゆりさんの夫は状況がさっぱりわからず、「なんのことですか?」と苦笑いです。
「しらばっくれないでください! さゆりちゃんはいつも泣いてました! 警察に行きましょう!」
かなこさんは、チャンスは今しかないと言わんばかりに、さゆりさんの夫を警察に連れて行こうとするのでした。
さゆりさんを救おうと、さゆりさん夫婦に話しかけたかなこさん。さゆりさんの夫は訳がわからず、困惑していましたね。
かなこさんにとって、さゆりさんの夫は暴力を振るい、お金を奪う最低な人。とっさの出来事とはいえ、「もしかしたら逆上するかもしれない」と思うと、さゆりさんの夫を咎めたかなこさんの行動は、勇気のいることですよね。偶然、娘を預けてひとりだったからこそ、できたことかもしれません。今回のかなこさんの行動で、さゆりさんの嘘が暴かれ、問題が解決することを願うばかりです。