「お母さん、トイレに行きたい」のひと言
その日、私は生理2日目で生理痛がひどく、食事をつくることもおっくうだったため、家族で外食をすることに。
レストランで食事を注文後、3歳の息子が「お母さん、トイレに行きたい」と言い出しました。いつもなら外出先では夫がトイレに連れて行くのですが、この日はどうしても「お母さんと行きたい」と言う息子。しかたなく、私が連れていくことにしました。「私もついでに生理のナプキンを替えられるし」と思ったのです。
何事もなく終わったはずのトイレが
いつものように息子のトイレを終わらせ、その後、息子はトイレの個室で私がナプキンを替えるのを黙って見ていました。「生理について何か説明したほうがいいかな?」とも思いましたが、特に興味もなさそうな感じがしたので何も言わず、トイレを出て手を洗いました。
そして、トイレの洗面台の鏡で私が軽くメイクを直しているとき……。隣にいたはずの息子が勝手にトイレの外に出て、夫が待つ席に走っていってしまったのです。
店内で叫ぶ息子と赤面の私
慌ててトイレの扉を開け、私が息子を追いかけようとした瞬間、息子の叫ぶ声が聞こえました。「お父さーん! 大変、お母さんがトイレでたくさん血が出てたから救急車を呼ばないと!」と。息子は店内に響き渡るほどの大きな声で叫んでいました。その息子の声に、店内はシーンと静まり、まるで時が止まったようで……。
店員さんが慌てて私のほうに走ってきて「大丈夫ですか?」と声をかけてくれましたが、私はとにかく恥ずかしくてしどろもどろになりながらも小さな声で事情を説明。「生理のため心配はいらないこと」を伝えました。
私は小走りで顔を隠しながら席に戻り、夫にも事情を説明。とにかく恥ずかしすぎて、その後急いで食事を終わらせて店を出たことは忘れもしません。
予測できない息子の行動で、とても恥ずかしい体験をしてしまいました。同時に、息子にもきちんと生理についての説明をしなければいけなかったなと反省。今は、息子を心配させないよう生理中はトイレもお風呂も一緒に入らないようにし、子どもが理解できるようになったら生理のことを早めに正しく伝えていこうと思っています。
著者/なかまるあゆみ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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