脂質代謝とは?
駒形先生によれば、健診結果にある「脂質代謝」には以下のような項目があると言います。
総コレステロール(基準値140~199mg/dl)
HDLコレステロールとLDLコレステロール、中性脂肪の値から算出される数値。基準値から外れている場合は、何が原因になっているかに着目する。
中性脂肪(30~149 mg/dl)
中性脂肪は、食物摂取後に小腸で吸収され血液の中に入ってエネルギー源として使われます。皮下脂肪や肝臓の脂肪として蓄積されますが、増え過ぎると肥満、脂肪肝、糖尿病などの原因となり、悪玉のLDLコレステロールの増加につながります。
HDLコレステロール(40 mg/dl以上)
善玉コレステロール。余分なコレステロールを末梢細胞から回収し、肝臓に戻すのが役割です。
LDLコレステロール(60~119 mg/dl)
悪玉コレステロール。肝臓内のコレステロールを体中の末梢細胞に運ぶ役割があります。数値が高いということは、細胞に運ばれず血液中に残ってしまったコレステロールが多いということになります。取り残されたコレステロールが血管の壁にくっついて血流が悪くなり、動脈硬化を引き起こす原因となります。
nonHDLコレステロール(90~149 mg/dl )
総コレステロールから善玉のHDLコレステロールを引いたもの。 血液中にはLDLコレステロールとは別の、さまざまな悪玉コレステロールがひそんでおり、それらを含めたすべての悪玉の量を表すのが、non-HDLコレステロールの値です。
「脂質代謝とは、脂肪を分解する能力、機能を指します。更年期のころはこの脂質代謝が落ちる傾向にあります」(駒形先生)
更年期世代はなぜLDLコレステロール値が上昇する?
40代以降になると、コレステロールの中でも悪玉のLDLコレステロールが上昇しやすいと言います。それはなぜなのでしょうか。
「その理由を話す前に、知っておいてほしいのは、LDLコレステロールは少な過ぎても良くないということです。ある程度の悪玉がなければ、善玉のHDLコレステロールが機能しないからです。健診結果にある基準値内であれば、善玉と悪玉のバランスが取れているということになります。
さて、女性ホルモンのエストロゲンはコレステロールを材料に産生されますが、更年期になるとその量は減っていきます。
作られる女性ホルモンは減るのに、それまでと同じように脂肪の多い食事をとっていると、コレステロールが余ってしまいます。
脂肪の分解は主に肝臓でおこなっているのですが、
コレステロールが余ってしまうと肝臓にも脂肪がたまって、脂肪を分解する機能が低下してしまいます。その結果、善玉のHDLコレステロールが減って、悪玉のLDLコレステロールが増えてしまうのです」(駒形先生)。
食事以外でコレステロール値を下げるには?
次に、LDLコレステロール値を下げるためには、どのように生活習慣を変えていくと良いのでしょうか。
脂肪を控えた食事と運動の両輪で!
「脂肪を控えた食事にすることは大前提になります。
その上で、やはりプラスしたいのが運動です。
女性ホルモンのエストロゲンは、LDLコレステロールを消費する働きもあります。更年期は、そのエストロゲンが減るので、自力で消費=運動しないといけないのです。40代、50代こそ運動習慣が必要です。
できれば、更年期に入る前に運動習慣がつけられればベターなのですが、運動が苦手な人もウォーキングなどを少しずつで良いので、運動量を増やす努力をしてみてほしいと思います」(駒形先生)。
まとめ
LDLコレステロールの値が気になるなら、食事の内容を気を付けるだけでなく運動を取り入れたほうが効果的ということです。皆さんは定期的な運動習慣がありますか? 私はほぼゼロなので、根本から生活を見直す必要がありそうです……。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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