私が初潮を迎えたのは、学校で生理について学ぶ前でした。朝に学校に行く準備を終えて母に車で送ってもらうのを待っていたとき、私はリビングで白いクッションの上に座っていたのですが、泥の汚れのようなものがクッションについたのです。
私からすればただの茶色い汚れでしたが、すぐに経血と気づいた母はさすがだなと思いました。今思えば、母は「そろそろ娘も初潮を迎えるころかも」と、心の中で準備してくれていたのかもしれません。下着やスカートも汚れているのでは?と母が指摘してくれたおかげで、汚れた服装のまま学校に行かずに済みました。
他にも、初潮に関して今でも強く記憶に残っている思い出があって、ある日、私は学校の男子から「そんなに顔にニキビがあるなら、もう生理きてんじゃねえの?」とからかわれてしまいました。するとそのとき、私の後ろにいた別の男子がこちらにきて「そんなこと言うなよ」と助けてくれたのです。彼はいつも授業中でもうるさくて悪い印象を抱いていたので、やさしく助けてくれたことにびっくりしました。彼にはお姉さんがいるので、生理に対する理解があったのではないかと思います。
当時は思春期で他人の言葉にすぐ傷ついてしまう時期だったからこそ、「言われる女の子の気持ちにもなれよ」と味方してくれた男子の言葉にはすごく助けられました。
原案/なかい るかさん
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!