私には6歳の息子と3歳の娘がいます。とくに手が焼けるのが息子で、小さいころから「何度言っても話を聞いてくれない」というのが悩みです。今回は、幼稚園の先生から教わった「伝わりやすくなる言い方」についてお伝えします。
注意しているのに何度も繰り返してしまう
子どもがいけないことをしたとき、私は注意をしますがなかなか聞く耳を持ってくれません。それでも、いいこと悪いことはきちんと教えていかなければならないと私は思っていました。
そういった思いから、赤ちゃん時代から現在まで、私が息子によく言うのが「やめなさい!」という言葉です。たとえば、転落するとケガの恐れがあるような机に息子がよじ登ったら……。私はもちろん「やめなさい!」といいます。それでも、息子は何度も繰り返してしまいます。
幼稚園の先生に相談
息子に比べて、娘は比較的話を聞いてくれます。これって性格の問題? どうしたらいいんだろう? 悩んだ私は幼稚園の先生に相談してみることにしました。
幼稚園の先生が教えてくれたのは、強いこだわりがある、相手の気持ちを想像するのが苦手、話し言葉を理解するのが苦手など、何度言っても話を聞いてくれない子には特徴があるということでした。もちろん年齢的なものもありますが、個性も強く関係していることを知りました。
言い方を変えてみると伝わりやすい!
何度言っても話を聞いてくれない子には、言い方を変えてみるといい。そう幼稚園の先生にアドバイスをもらいました。以下のように、否定的ではなく肯定的な言い方で伝えると、子どもにも伝わりやすくなるのだそうです。
「なにやってるの!」→「車が来ると危ないからこっちで遊ぼう」
「早くしなさい」→「〇時までに終わらせよう」
「やめなさい」→「今度は〇〇しよう」
私の場合、つい反射的に否定的な言葉が出てきてしまうのですが、自分が言われる側だったとしても後者のほうが伝わりやすいと納得しました。
そのほかにも、ダラダラと叱るといちばん伝えたいことが伝わりづらくなるともいいます。これからはなるべく短い言葉で、肯定的な言い方になるよう工夫して伝えていきたいと思っています。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。