若いころの小麦色の肌があだとなりシミが!
アラフォーになったとき、一番気になったのは顔のシミでした。私が子どものときは夏休みに海へ行き、真っ黒に日焼けすることが健康優良児の証。今では信じられませんが、高校生のころ、小麦色の肌になれるようサンオイルをせっせと塗ってこんがり焼き過ぎてしまい、水ぶくれになったこともありました。
そのつけが40代になって回ってきたようで、左の頬骨あたりと右側の頬骨の下のあたりに1円玉大のシミが1カ所、頬の下にその半分くらいの大きさのシミが2カ所できてしまいました。シミは老いの象徴のような感じがして、気持ちがブルーに。自分の顔に対するコンプレックスを一層強くしてしまいました。
そこで最初にしたのが、高級化粧品メーカーが出している薬用美白美容液を使うこと。その金額は1本1万円! しかし、シミが若干薄くなったような気がするけれど、顔全体がトーンアップしていくのでシミが目立つことに変わりなし。おまけに、シミ予防が主な目的であることが判明。なので、シミができた部分のケアにはあまり効果がないのではと思い、早々にやめてしまいました。
ハイドロキノンを数カ月塗った結果は?
痛い出費になったけれども、悩みは解決せず、有効な一手もないある日。子どもに付き合って皮膚科に行った際、ある広告に釘付けに!「シミケアにハイドロキノンを。当院で処方します」。子どもの治療の合間に早速聞いてみると、ハイドロキノンという塗り薬をシミのある部分に塗ることで色味が次第に薄くなるそう。ありがたいことに、保険適用で処方してもらえるとのこと。急きょ私も診察してもらい、薬をゲットしました。
ハイドロキノンはシミの原因となるメラニンの生成を抑制する効果が期待でき、シミの消しゴムや、肌の漂白剤などと呼ばれることもあるそう。使用方法は1日1~2回シミの部分に薄く塗るだけ。病院の先生からは夜寝る前に塗り、化粧パフとサージカルテープで患部を押さえておくと、より効果が実感できるかもと言われ実践。
さらに、私が使用し始めたのは冬の時季で紫外線が少ないため、使うにはもってこいとのこと。なぜなら、ハイドロキノンを使用中に紫外線を浴びると、逆にシミが濃くなってしまうことがあるそう。そして、場合によっては患部が炎症したり、ヒリヒリしたり、腫れることがあるので、そうなったら使用を中止してくださいとのことでした。
私はそのようなことはなく、2~3カ月後には薄くなったかな?と実感できるまでになりました。
液体窒素による治療でシミが目立たなく
しかし、生来の面倒くさがりが災いして、次第に毎日塗るのがおっくうに。そこで、他力本願発動! 皮膚科の先生に相談してみると、液体窒素でシミを取る方法もあるそう。他にもレーザーでシミを治療する方法もあるのですが、自由診療で数万円、病院によっては10万円近くかかる場合もあるのに比べて、液体窒素は保険適用なので数千円程度で治療可能。子どもが液体窒素でいぼを取って完治した経験もあり、液体窒素を試すことにしました。
液体窒素での治療とは-196度の液体を綿棒で浸したものをシミに当てることで、表面の組織を壊死させ、新しい皮膚組織を作ることで徐々にシミを消していく方法だそう。綿棒を当てることで低温やけど状態となり、これが細胞分裂を促すことから、シミのないきれいな肌がやがてでき上がるということらしいのです。
ただ、患部に綿棒を当てる際に痛みがある、かさぶたになることが多いとのこと。私の場合は我慢できない痛みではなく、かさぶたも気にならず、化粧すればシミが目立たないようになりました!
まとめ
一見ハッピーエンドに見えますが、さにあらん。液体窒素による治療は逆に色素沈着を起こしやすくなるそうで、紫外線対策として日焼け止めを必ずするように念押しされていました。けれども、近年の猛暑で夏の時期の紫外線対策が不十分だったようで、シミは再発。今もしっかり存在感をアピールしています。
でも、もう齢50オーバー。それほど、シミのあるなしが気にならなくなりました。左の頬骨部分のシミは眼鏡をかけることでごまかせるという変な自信というか、解決法でお茶を濁しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
【黒田先生からのアドバイス】
液体窒素は一時的に消えたように見えますが、必ず色素沈着(シミ)になるのでまたシミが出てきます。また回数を重ねるごとにリスクに高まり、余計に濃くなることがあります。最近はあまりおこなわれなくなってきましたが、治療の際は医師にしっかり確認しましょう。
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