こいのぼりの代わりに煮干しを出す義母
庭にある立派なこいのぼりには、夫の兄の子どもの名前が書かれていて、息子のこいのぼりはありません。
「あなたのこいのぼりはこれよ」
と義母が息子に差し出したこいのぼりは……小さな煮干し3匹!
「これはあまりにも……」と私が反論しようとすると、「あなたは私のお世話に来ないし、孫の顔も見せに来てくれない。今日は息子も来ていないし……ウチと関係ないあなたたち2人にはこれで十分じゃない? これが今日のごはんね!」と冷たく言い放ちます。
共働きの私は頻繁に訪れることは難しく、サービス業の夫は週末も出勤がほとんど。それらの事情を話しても義母は納得してくれません。
義母にこき使われている義姉
義母と同居している夫の兄嫁である義姉は気が弱く、申し訳なさそうにしています。きっと普段から、毎日義母の言いなりになってこき使われているのでしょう……。
義父は10年ほど前に他界し、義母は遺産を相続したためすごくお金持ち。そのためか、他の親戚たちは私たちにひどい扱いをする義母に口を出せずにいるようです。
「あら、まだ煮干し食べてなかったの? せっかく用意したんだから、食べなさいよ」
と義母がまた息子に言ってくるではありませんか!
我慢の限界に達した私は、煮干しをすすめてくる母に対し「今年で最後なので大丈夫です!」と反論。
息子の登場に慌てふためく義母
そのとき、仕事を調整した夫が「遅くなった! ごめんな!」と現れたのです! 夫の前では良い人を演じていた義母は、夫の登場に慌てふためきます。
夫は「2人の言っていたことは、本当だったんだな……母さん、縁を切ろう」と、義母に絶縁宣言をしました。
実はここへ来る数日前、義母の家に行くと息子に告げると「パパのお家のおばあちゃんは、僕のこと嫌いみたいなんだ」と泣き出しました。
私が夫にこれまでの義母の様子を伝えたところ、「今までつらい思いをさせてすまなかった。俺にとっては、2人が一番大切だよ」と仕事を調整して、遅れて合流してくれることになったのです。
わがままな義母との絶縁
義母の様子を見た夫は「状況はわかった。出張中の兄さんにも、もちろんこのことは伝えておくから。俺が一番大事にしたいのは、この2人なんだ」と言い放ちます。
すると「私の大事な息子たちを奪った嫁なんて大嫌いよ!」と義母が豹変したのです。
その様子に義姉が、「私ももう限界です! お義母さんは自分が一番かわいいのよ! 私、もうこんなところにいられない! 息子を連れて出ていきます!」と怒りをぶつけます。
そして、私一家と義姉親子は義実家を後にしました。
義母の因果応報の結末
夫から事実を聞いた義兄も、これまで妻にしてきた仕打ちを知ることになり、義母と絶縁することに。
息子たちに縁を切られ孤独になった義母は引きこもりがちとなり、遺産を使って施設に入ることになったとのこと。
これまで自分第一で家族をないがしろにしてきた義母にとって、因果応報の結果となりました。
一方、私は2人目の妊娠が判明! 家族全員で新たな命の誕生を待ちわび、幸せに暮らしています。これからの生活が楽しみです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。