パニ子は32歳の会社員。6年前に夫・タクヤと結婚し、5歳の息子ユウヤと3人で暮らしています。年に一度、こどもの日に片道4時間かけて義実家を訪れているのですが、今年は仕事でタクヤが不在。パニ子たちにとって、義実家はあまり楽しい場所ではありません。
こいのぼりの代わりに煮干しを出す義母
庭にある立派なこいのぼりには、夫の兄の子どもの名前が書かれていて、ユウヤのこいのぼりはありません。「あなたのこいのぼりはこれよw」と義母がユウヤに差し出したこいのぼりは、小さな煮干し3匹!
「これはあまりにも……」とパニ子が反論しようとすると、「パニ子さんは私のお世話にこないし、孫の顔も見せに来てくれない。タクヤも来ないし、ウチと関係ないあなたたち2人にはこれで十分じゃない? これが今日のごはんね!」と冷たく言い放ちます。
共働きのパニ子は頻繁に訪れることは難しく、サービス業のタクヤは週末も出勤がほとんど。それらの事情を話しても義母は納得してくれません。
義母にこき使われている義姉
義母と同居している夫の兄嫁・アミは気が弱く、申し訳なさそうにしています。きっと普段から、毎日義母の言いなりになってこき使われているのでしょう……。
義父は10年ほど前に他界し、義母は遺産を引き継いだためすごくお金持ち。そのためか、他の親戚たちはパニ子たちに酷い扱いをする義母に口を出せずにいるようです。
「あらユウヤ、まだ煮干し食べてなかったの? せっかく用意したんだから、食べなさいよ」と義母がまたユウヤに言ってくるではありませんか! 我慢の限界に達したパニ子は、煮干しをすすめてくる母に対し「今年で最後なので大丈夫です!」と反論。
息子の登場に慌てふためく義母
そのとき、仕事を調整したタクヤが「遅くなった! ごめんな!」と現れたのです! タクヤの前では良い人を演じていた義母は、タクヤの登場に慌てふためきます。タクヤは「パニ子たちの言っていたことは、本当だったんだな……母さん、縁を切ろう」と絶縁宣言をしました。
実はここに来る数日前、義母の家に行くとユウヤに告げると「パパのお家のおばあちゃんは、僕のこと嫌いみたいなんだ」と泣き出しました。パニ子がタクヤにこれまでの義母の様子を伝えたところ、「今までつらい思いをさせてすまなかった。俺にとっては、パニ子とユウヤが一番だよ」と仕事を調整して、遅れて合流してくれることになったのです。
わがままな義母との絶縁
義母の様子を見たタクヤは「状況は分かった。出張中の兄さんにも、もちろんこの事は伝えておくから。俺が一番大事にしたいのは、この2人なんだ」と言い放ちます。すると「私の大事な息子たちを奪った嫁なんて大嫌いよ!」と義母が豹変したのです。
その様子に義姉アミが、「私ももう限界です! お義母さんは自分が一番かわいいのよ! 私、もうこんなところにいられない! 息子を連れて出ていきます!」と怒りをぶつけます。
そして、パニ子一家とアミ一家は義実家を後にしました。
義母の因果応報の結末
タクヤから事実を聞いた義兄も、これまで妻にしてきた仕打ちを知ることになり、義母と絶縁することに。息子たちに縁を切られ孤独になった義母は引きこもりがちとなり、遺産を使って施設に入ることになったとのこと。これまで自分第一で家族をないがしろにしてきた義母にとって、因果応報の結果となりました。
一方、パニ子は二人目の妊娠が判明! 家族全員で新たな命の誕生を待ちわび、幸せに暮らしています。これからの生活が楽しみですね。