30歳のパニ子は5年前に8歳年上のアキトと結婚。幸せな結婚生活を送っていたのですが、義父に先立たれ一人暮らしの義母が要介護となったことから生活は一変。
パニ子は性格がきつい義母が苦手でしたが、アキトの熱心なお願いもあり、同居して介護することに。
義母の介護を妻に任せきりにする夫
介護生活は非常に大変で、仕事との両立でパニ子の疲労は溜まる一方。しかも義母からは感謝の一言もなく、パニ子はひたすら耐えるのみ。介護を一緒にすると言っていたアキトは「もうちょっと広い心で、やさしく見守ってやれよ」と言うだけ。仕事と称して家事や介護はパニ子一人に任せきりでした。
そうこうするうち、義母の体調はどんどん悪化。1人では歩く事もままならず、とうとう24時間体制での介護が必要となり、パニ子は仕事を辞めて介護に専念。
一方アキトは仕事が忙しいからと家を空けてばかり。「いつか夫との子どもを授かって親子で幸せに暮らす」という夢があったため、パニ子はつらい日々を耐えました。
義母が他界した途端、夫から衝撃の告白が!
同居から3年、とうとう義母が他界。ようやくゆっくりできると思っていたパニ子。しかしアキトから「母さんもいなくなったことだし、これからはお互い自由にやっていこう! 恋人が妊娠したから離婚してくれ」と衝撃の告白が!
「彼女のサヤカはまだ23歳で可愛いんだよ~♪ 女捨ててるお前とは月とすっぽん。母さんには悪いけど、本当にタイミング良かったよ」とサイテー発言ばかり。裏切られたパニ子は怒りに震えました。相手の言いなりになってたまるかと、あるアイデアを思いつきました。
浮気夫をもう一度振り向かせて…妻の作戦は?
数日後、アキトから離婚届を渡されたものの、パニ子は「離婚なんていやよ、愛しているもの♡」と離婚を拒否。アキトを困らせることにしたのです。
それから、パニ子は毎日アキトの好きな料理を作り、アキトがサヤカの家に行かずに自宅に滞在するよう誘います。徐々にアキトはパニ子のそばにいることが増え、サヤカとの関係は悪化。サヤカは出産間近にアキトに別れを切り出します。
サヤカと別れたアキトが「俺にはお前が必要なんだ! 今度はパニ子と俺の子どもを作ろうよ! 待たせてごめんな」と言うと、パニ子はアキトの自己中心的な行動に激怒。
出産間近のサヤカを見捨てたこと、思いやりのなさなどを糾弾し、離婚を宣言。結局アキトはサヤカにもパニ子にも捨てられ、孤立無援に。パニ子の作戦通り、自業自得の結末となりました。
妻にも彼女にも見捨てられた夫の悲惨な末路
パニ子はアキトに慰謝料を請求。アキトは貯金をすべて使い果たし、実家を売る羽目になりました。サヤカは職場の後輩だったようで、不倫の話はすぐに職場で広がり、周囲からの風当たりが強まったアキトは退職を余儀なくされ、現在は家もなく日雇いで働きながら借金を返済しているようです。
一方パニ子は、義母への介護経験を活かして介護の仕事に就くことができ、充実した日々を過ごしています。
実母の介護を妻に押しつけて浮気をしていた夫は、自業自得な結末となりました。家族の介護はとても大変なもの。相手を思いやり、一緒に助け合う心が大切ですね。