娘を出産後、育休を利用して実家に帰省中の佳穂。
週末には、夫の祐介も定期的に娘の様子を見に実家へ来てくれます。
そんなある日、佳穂たち夫婦が暮らすマンションの管理会社から、突然連絡が入ります。
誰もいないはずなのに…?
管理会社からの連絡を受け、すぐ祐介にメッセージを送る佳穂。
「毎週末になると、ウチから騒音が聞こえるっていう苦情が届いているらしいんだけれど……」
ただ、週末は祐介も佳穂たちがいる実家へ来ているため、マンションには誰もいないはず。
不可解な出来事に怯える佳穂ですが、祐介は「隣人の勘違いじゃない?心配しすぎだよ!」と気にしていない様子でした。
佳穂もあまり気にしないことにし、管理会社へは週末は不在になること、心当たりがないということを伝えるのでした。
騒音の原因に唖然
1週間後――。
その週末、いつものように実家に行くことを佳穂に伝える祐介。
ついでに騒音の苦情について、その後の状況を聞いてみることに。
「騒音の原因、わかったのか?」
「再発を防ぎたいから、離婚しましょ」
「は……?」
佳穂から突然の離婚宣言を受け、頭が真っ白になる祐介に「管理会社の人に監視カメラを見せてもらった」と告げる佳穂。
監視カメラには、知らない女性と腕を組んで家に入る祐介の姿が映っていました。
大慌ての祐介は言い訳を並べますが、ふと「それが騒音と何の関係が?」という疑問がわきます。
しかし監視カメラには、祐介が不在の週末になると、浮気相手の女性が男友だちを祐介たちの家に勝手に呼んで騒いでいた様子も映っていました。
「勝手に家が使われていたなんて知らなかった。それに浮気していた証拠もない!」と騒ぐ祐介を横目に、離婚を切り出す佳穂。
週末にマンションに戻ることを告げ、それまでに離婚に向けて荷物の整理などを進めておくよう伝えるのでした。
突き付けられた浮気の証拠
佳穂から離婚を突きつけられたものの、祐介は生まれたばかりの娘を盾に離婚をしぶります。
そんな祐介に、佳穂は浮気の証拠を突き付けます。
佳穂は事前に祐介の不在時をねらってマンションに戻り、生活感が漂う部屋の中から見つかった女性の下着や歯ブラシなどを浮気の証拠として押さえていました。
その後、「すべて真実を話してくれれば慰謝料の減額を約束する」という佳穂の提案に、浮気相手からの証言やメッセージのやり取りなどの証拠を得ることに成功。
これらが決定打となり、ようやく祐介との離婚が成立しました。
不倫相手にも見放された祐介のもとには、慰謝料の支払いだけが残るのでした。
離婚後、復職予定だった会社に相談し、実家から通える支社への転勤が決まった佳穂。
実家で両親と協力しながら娘を育てています。
夫にとっては一時の気の迷いだったのかもしれませんが、失ったものの代償は計り知れませんね。