義両親へのモヤモヤ
正直、私は義両親のことを「少し変わっている人たちだな」と思っていました。義母は、時間にルーズだったり、「赤ちゃんのために早く入籍しろ」と急かしておいて、入籍すれば「あーあ、入籍しちゃった」などと平気で言い放ったりするような人で……。
とはいえ、このときはまだ義両親との関係はよくも悪くもなく、という感じ。そして、その年の12月ごろに私は義実家宛てに年賀状を作成しました。
子どもの写真を印刷して「孫の写真の年賀状をもらったらうれしいだろう」「義両親は喜んでくれるかな?」と思っていたのですが……。
返事がこない?
そして、待ちに待ったお正月。この時期、私は里帰りのため実家にいました。
年賀状は、私と夫の家に届いているはず。私は夫に電話をかけ、義実家から年賀状が届いたか聞きました。しかし、夫は「実家から? きてないけど……元旦じゃない日に届くんじゃない?」と言います。
私が育った環境では、年賀状が届いたら返事をするというのが当たり前でした。そのため、「義両親はもともと私たちに年賀状を出す予定はなかったのかな」と、「これが価値観の違いか……」と実感するとともに、少しのショックを受けていました。
夫は「元旦じゃない日に届くんじゃない?」と言っていましたが、その後も義実家から年賀状が届くことはありませんでした。
年賀状のことを義母に尋ねると?
価値観の違いだと受け入れようと思っても、なんだかモヤモヤした気持ちのままだった私。お正月が終わり、2月ごろに私は夫が待つ家へと帰りました。
そしてその数日後、私と子どもが帰ってきたということで義両親がわが家に遊びに来ることに。私は思い切って年賀状のことを聞いてみました。
義母に尋ねると「ああ、かわいい写真だったわね」とひと言。会話はそれだけで終了してしまいました。
義両親から「返事がくるだろう」と当たり前のように思ってしまっていた私。その思い込みもよくなかったのかもしれません。子どものころから「年賀状はもらったら返すもの」と教えられていた私にとって、年賀状を返さないということは「価値観の違いだ」と頭では思っていても、なかなか理解できず、驚いてしまった経験です。
著者/花山花子
イラスト/すうみ
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