30歳のパニ子は結婚2年目、最近仕事の成績が好調でノリにのっています。
上司からも期待されていますが、パニ子の成績が上がれば上がるほど、夫の「イサム」は卑屈になっていきます。
義母からのお金の無心に悩む……
今月も営業成績トップのパニ子。それを知ったイサムは、どうせ俺は……と目標を見失っています。ですが、ローンで一軒家を買ったばかり。2人で働くしかありません。
イサムのやる気問題よりも厄介なのが義母。
毎月、家計から義母に5万円ほど仕送りしていますが、10日に1回はパニ子の家にお金の無心にやってきます。もちろん断りますが、しつこいので毎回心が折れそうです。
育休に入ってから夫の態度が一変
そんな憂うつな日々を送るなか、パニ子の妊娠が発覚。育休をもらって自宅で娘を育てていますが……。
「たっだいま〜!今日も一家の主のイサム様が稼いできてやったぞぉ〜!」
パニ子が育休に入ってから、イサムはパニ子に対して見下した態度をとるように。
これまで卑屈になっていた反動なのか、好き勝手に振る舞います。
ある日、パニ子が夕食に魚をだすと「肉が食べたいって言っただろ。お前、誰のお陰でメシを食えてると思ってんだ!」と時代錯誤な発言。
そしてイサムは義母に電話をかけ、自分のご飯が用意されていない、自由になるお金がないと毎回のようにパニ子の悪口を言います。
「やっぱり母さんの言う通り、離婚届を用意しておいたほうがいいな。そんじゃ、またね〜!」
次の日、イサムは自分の欄を記入した離婚届をパニ子に差し出しました。
「俺に離婚されたら困るだろ〜」と離婚届をひらひらさせてイサムはどや顔。
こっちは幼いわが子を抱きながら家事をやって大変だってのに!
積もりに積もったパニ子の怒りが爆発。こいつ要らねぇ……という結論に至ります。
義母のアドバイスで離婚届を提出!?
後日。またも夕食の文句を言い、離婚を脅し文句に使うイサオに対し、
パニ子は「もう離婚届出したから」とひと言。ヘラヘラ笑っていたイサムの顔が一気に真顔に。
義母が「イサムと離婚しろ!離婚届を出しに行くぞ!」とパニ子宅を訪ねてきたので、提出していたのでした。イサムは慌てて義母に電話。
「恥ずかしくて言い出せなかったけど、俺の給料は雀の涙程度なんだよ。
パニ子の稼ぎがないと、仕送りもできないし。結婚前につくった借金も返済できないよ!!」
イサムは突然電話を切ってパニ子に土下座しましたが、時すでに遅し。
パニ子の決意は固く、まとめてあった荷物と一緒にイサオを外へ押し出しました。
その後、イサオは借金の返済と養育費の支払いに追われ、綱渡りの生活を送っているようです。パニ子は無事に職場復帰し、母と娘で仲良く暮らしています。
夫婦は助け合い、お互いの足りない部分は補いあって……が理想ですが、相手へのリスペクトや思いやりがなくなると修復はなかなか難しいもの。ギリギリの生活を送るイサオですが、養育費はきちんと払って欲しいですね。