義母と仲良くしたいと思っても…
義母と仲良くなろうと思っていた入籍直後。
義実家で夕食を食べることになり、食卓につくと私の分だけお箸と取り皿がない……。
「あなた嫁でしょ?自分で用意しなさいよ」と義母からキツいひと言。みんなが食べ終わるまで鍋に箸をつけるな、など嫌がらせが続いて私の我慢も限界に。
「帰ります!」と言うと「帰れ帰れ!」と義母が笑顔に。義父が義母を叱りましたが、夫は横でうろたえるだけ……。
義実家を訪ねた数日後、自宅に義母から宅急便が届きました。恐る恐る開けると、スーパーの割引券やチラシがごっそり。割引券に至っては全て期限が切れています。
義母がどういうつもりなのか気になった私は、夫に電話をかけさせました。
「え? やだぁ~! 期限切れてたの~! 気づかなかった! お父さんがお嫁さんに何かお詫びの品を送れってうるさいもんだから!」とヘラヘラ話す義母の声が聞こえます。
その態度に私はイライラ……。
またも義母から宅急便。その中身は!?
さらに数日後。重たくて大きい段ボールが義母から届き、開封してみると缶詰がぎっしり。しかも賞味期限が5年以上前に切れているものばかり入っています。
怒る私に対し、「そんなに怒るなよ! それに、缶詰なんだから大丈夫だよ! 密封されてるし。毎回母さんを悪く言うな!」と珍しく夫が声を荒げました。
ここまでマザコンだったか……と思っていた矢先、
「母さんの厚意だから無駄にするなよ!」と夫。
はぁ!? 納得できない私は、ある企みを実行に移します。
義母からの缶詰でお・も・て・な・し
翌日の朝ごはん。夫は自分の前に並んだおかずを見てびっくり。
「このおかずは昨日お義母さんから頂いた水煮缶だよ。賞味期限が10年以上前に切れてるけど。賞味期限切れのアスパラガスとコーンは、お弁当に入れてあるから」と私は楽しそうに話します。
仕事を終えて帰宅した夫は、よほど懲りたのか、スライディング土下座!
私に謝る夫が顔を上げると、そこには自分の両親が。キョトンとする夫に向かい、「父さん、母さんと離婚するから」と義父がひと言。
何度注意しても私をいびる義母と同じお墓に入るのは嫌だと思ったそう。
義母は離婚したくない、もう嫁いびりはやめると言って必死に抵抗したようですが、時すでに遅し。
その後、私と夫、義父と義母の離婚が成立。夫は自身の離婚と両親の離婚のショックで会社を退職し、引きこもりの生活を送っているようです。
間違ったことをしているのが自分の母親であったとしても、きちんと注意してほしいですよね。誰かに嫌がらせをすると、最終的には自分に返ってきます。因果応報の結果となりました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。