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「パパ♡未払いの養育費払って!」夫の隠し子と名乗る女子高生→ムリじゃない?夫を見て青ざめる女子高生…だって♡

私は36歳で母が経営する芸能プロダクションでマネージャーとして働いています。忙しい毎日ながらも、私の心を支えてくれるのは夫の存在。芸能人のスケジュール管理やトラブル対応に追われる中で、夫の存在はまさに癒しでした。彼は年下だけれど精神的にとても頼れる人で、仕事に疲れた私をいつも優しく支えてくれます。

結婚を機に選んだタワーマンションの暮らしは快適で、何よりプライバシーが守られる安心感がありました。そんな穏やかな日々の中、予想もしなかったトラブルが起こったのです。まさか、あんなにもあからさまな嘘が堂々と仕掛けられるなんて……。

 

怪しい視線と謎の親子

ある日、仕事を終えて帰宅しエントランスに向かって歩いていると、背後から奇妙な視線を感じました。振り返るとそこには、見かけたことがない派手な親子がいました。突然話しかけてきたかと思えば、夫の職業や収入を詮索してくる始末。気味が悪くてその場を離れたのですが、この親子の目的はまだ始まったばかりだったのです。

 

母親らしき人は金色のアクセサリーをじゃらじゃらとつけていて、まるで成金趣味そのもの。隣の女子高生風の娘は、ギラギラした目で私を値踏みしていました。名前も名乗っていないのに「その指輪、結婚してるんでしょ? 旦那さんの年収どのくらい?」と唐突に詰め寄ってきて、明らかに普通じゃありませんでした。 無視してエントランスに向かう私を、2人はじっと見送っていたのです。

 

明らかに不審者でしたが、このときはまだ「奇妙な親子がいたな」程度にしか思っていませんでした。しかし、ここからが本当の地獄の始まりでした……。

 

翌日から、なぜかマンションの周辺でその親子を見かける頻度が増えたのです。毎日ではないけれど、決まって同じ時間帯にうろうろしているのです。堂々と敷地付近を歩き回っている姿に、私は警戒心を強めていきました。

 

偶然の再会と勘違いの始まり

数日後、父とカフェでお茶をしていると再びあの親子に遭遇……。一緒にいる私の父を「夫」と勘違いし、勝手にリッチな生活を妄想し始めた様子でした。

 

仕事の電話が入り父が席を外すと「あら〜偶然ですねぇ」と、あの派手な親子が話しかけてきたのです。母親は「またお会いするなんて運命ね!」と勝手に盛り上がり、私に向かって「さっき一緒にいたのご主人でしょ?」と問いかけてきました。私が返事をしようとしていると「高そうなスーツよねぇ〜。タワマンに住んでて、やっぱり稼ぎがいいのね〜」と、勝手に妄想全開でヒートアップ! しまいには「悪かったわね、せっかくご主人とデート中だったのに邪魔しちゃって」と一方的に話し、その場を立ち去るのでした。

 

 電話を終え戻った父が、私の異変に気づき「どうした? 何かあったか?」と話しかけてきました。私は「ううん、たまたま前にも会ったことある親子に声かけられただけ」と父を心配させないように平静を装い答えました。その後、穏やかな時間を過ごしていると父が「実はな、最近このあたりで詐欺の通報があって調査中なんだ」と言うのです。実は私の父は警察官で、私を心配し様子を見にきたというのです。

 

父は「どうやら金持ちを狙った犯行らしいんだ。おまえ、タワマンに住んでるだろ? 十分に注意するんだぞ」と言いました、父の言葉に私は「まさかあの親子が……?」そんな可能性が、頭をよぎるのでした。

 

偽装配達員と衝撃の要求

数日後、突然インターホンの音が鳴り響きました。モニターを確認すると、そこにはキャップを目深にかぶった配達員が2人、段ボールを持って映っていました。私は、何の疑いも持たずオートロックの解除ボタンを押しました。その数分後、玄関のチャイムが鳴りドアを開けると、配達員だと思っていた2人はあの親子だったのです!

 

母親は私をジロッと見ながら「この子、アンタの旦那の子よ。黙ってたけど、そろそろ養育費もらおうかと思ってね!」と言うのです。あまりにも突然のことに動揺した私は「隠し子って、あなた高校生よね?」と娘に尋ねると、「そうよ~!」と笑顔で答えるのです。私が「そんなこと、ありえない……」と呟くと母親が「ありえなくないわ!リリカは私とあんたの夫との間にできた娘なの!」と言い放ったのです。そして、彼女たちは当然のように「2000万円、明後日現金で払ってもらうから。あんまり揉めたくないでしょ?」と勝手に話を進めてきたのです。

 

私は冷静に振る舞いながらも、録音を開始。「今さら認知させるのも大変でしょ? 黙ってお金払えば平和なのに」と、脅し文句もすべて録音しました。どう見ても、素人の犯行ではない。これは詐欺、確信がありました。 一通り言いたい放題して帰っていった親子。私はすぐに母に電話し、すべてを報告。母は「それは面白いことになってきたねぇ」と笑いながら、次の一手を打つ決意をしたのです。

 

詐欺親子撃退!本当の家族の力

2日後、再び現れた親子はニヤニヤと笑いながら「早くお金出しなさいよ」と詰め寄ってきました。そこで私は「うちの夫、20代なんですけど……夫が小学生のときにできた子、ということですか?」と聞くと、親子は「えっ!?」と驚いています。そこへ父が登場し、ようやく自分たちの勘違いに気付いた様子。父に先日の録音データを渡し、親子を連行してもらいました。

 

事件後、私たちは厳重なセキュリティ体制の再確認を行い、マンションの管理会社と協力して不審者の情報共有を徹底しました。私の家族は最強の味方。改めて、支え合う関係の大切さを実感したのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

どれだけ日々を真面目に積み重ねていても、“非常識な嘘”や“突然のトラブル”は、ある日いきなり目の前に現れるものです。そんなとき大切なのは、冷静に立ち向かう力と、信頼できる味方の存在です。 非常識な出来事に巻き込まれても、ブレずに自分と家族を信じることが大切ですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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