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父の余命宣告に大喜びする兄「遺産は全部俺のもの!」2人きりの病室で兄を待ち受けていた現実は

実家の近くで1人暮らしをしている会社員の私。父は地主で不動産オーナーですが、普段は会社員として勤務しています。ある日、その父が仕事中に倒れ、病院に搬送されたと母から連絡が。急いで病院へ向かったのですが……。

 

こんなときにも…

父が倒れ、私は慌てて病院へ。しかし、兄は母からの連絡を無視し、病院に来る気配すらありません。怠けグセのある兄は定職にも就かず実家で優雅な寄生生活をしているのに、親の面倒を見ることもしないなんて……。

 

母と私が、父の今後の準備について話し合うため一旦帰宅すると、兄が高笑いしていました。

 

「鬼親がいなくなってパラダイス♪」と父の入院を喜んでいるようです。

 

母が叱っても反省の色もなく、翌日にはバイトもサボると言いだしました。家でゴロゴロするつもりだということが判明し、母が追い出した結果、渋々バイト先に行ったようです。しかし兄の問題行動はこれにとどまりませんでした。

 

次々判明!?

ある日私は、バイトに行ったはずの兄がパチンコ屋で遊んでいるのを発見。

 

「勝てば稼げるだろ。いちいちうるさいんだよ」と開き直る兄にあきれて母に連絡すると……。なんと母は、家の掃除中に父の高級腕時計数本や自分のアクセサリー、私のブランド品がなくなっていることに気付いたというのです。

 

「もしかして!?」。嫌な予感がした私は急いで帰宅。母と一緒にパソコンを開き、とあるサイトを見てみたのです。すると……。

 

「やっぱり! あいつ、フリマサイトで転売している……。見てこれ、私のバッグもお母さんの指輪もお父さんの時計もあるよ!」「何てことを……。家からなくなったものが全部、売られているわ!」

 

おまけに、兄の部屋からは購入者への送付状や郵送用の段ボール箱など動かぬ証拠も出てきたのです。私たちは、のほほんと帰ってきた兄に詰問しましたが、「知らない」の一点張り。ついに入院中の父も報告し、「追い出す前に弁償させる!」と決意したのでした。

 

 

父の意外な決断

数日後、父は「話がある」と言って家族全員を呼び出しました。これまで一度もお見舞いに来ていなかった兄も、なぜか今日は瞳を輝かせて登場。すると父は、兄に向って宣言したのです。

 

「お前に、遺産を譲ると遺言書を書いた。長男としての自覚を持て」

 

盗み問題が解決しないままで兄に遺産相続の遺言書を残すだなんて、私は到底納得できません。しかし母は、「お父さんの考えを尊重しよう」と冷静です。もちろん兄は大喜び。文字通りスキップで帰っていきました。

 

さらに日がたち、父の体調が悪化。そしてついに医師から連絡が入ったのです。「お父さんはがんで余命数週間です」

 

この宣告には、その場で涙してしまった母と私。しかし兄だけが「やったー!遺産ゲットだぜ!」と狂喜乱舞し、そのまま病室を後にしました……。それから兄は、バイトすら辞めて、ギャンブルやキャバクラ通いと散財し出したのです。

 

まさかの展開に

兄が父の死を待ち望み、豪遊し始めてからさらに数週間後。ついに最後の面会のチャンスだと連絡があり病室に駆けつけると、医師から、父が兄と2人きりで話したがっていると言われたのです。

 

「ま、これで最後なら、別れのあいさつくらいはするか。遺産が待っているわけだし」と親不孝者の兄は、ニヤニヤ顔で病室に入っていきました。

 

廊下に残された私たちが、暗い表情で待っていると……。

 

「うぎゃぁぁぁ!!」と、兄の悲鳴が響いてきました。「と、父さん! 余命数週間なんじゃ……!?」

 

急いで病室の扉を開けると、2人きりの室内で父がむくりと起床。

 

「いやいや、この通りピンピンしているさ」

 

兄の末路

「お兄ちゃん! お父さんの余命宣告は、ウソだから」

 

そう。これは、兄の本性を暴くために仕組まれた茶番劇だったのです。母は遺言書の段階から協力者で、私にもその後計画が知らされました。なんとお医者さんも父の旧友で、事情を説明し、ひと肌脱いでもらったのでした。

 

遺産を期待し、借金までして豪遊していた兄は顔面蒼白になりました。

 

父は、「俺のウソは悪質だったかもしれない。でも、自分の命をかけて息子の本心を知りたいと思ったんだよ。まあもう、お前は息子でも何でもないな」とバッサリ切り捨てました。

 

家族の信用を失った兄は、家を追い出されました。ギャンブルに使い果たして所持金はゼロ。返済のため、バイトを4つ掛け持ちしているそうです。

 

一方の私はというと……。退院後、父が復職し、元気な姿を見せてくれてホッとひと安心。兄に転売された物もすべて買い直せました。今は夫婦2人で、穏やかな日々を過ごせているようです。

 

--------------

父親の遺産をあてにして余命宣告を喜び、遊びまくっていたという兄。とんでもない不届き者ですね。自業自得の結末ですが、心を入れ替えてくれることを祈ります。何よりお父さんが無事回復してよかったです。これからも元気で長生きしてほしいですよね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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