彼の言動に変化が
少しずつですが結婚に向けての準備が進み、私はA男との幸せな未来を思い描いていました。そんなある日の休日、私とA男は結婚式場の見学に行く約束をしていたのですが、A男はいきなり「友だちと出かける」と遊びに行ってしまったのです。
さらに翌日、結婚資金として2人でお金を貯めていた口座を見ると、残高が半分程度に減っていました。私が慌ててA男に説明を求めると、「いろいろと物入りだったんだよ！ 」とあいまいな返事。
「結婚資金として貯めているお金を使うなんてひどい！ 何に使ったのかちゃんと教えて」と問い詰めますが、彼は「うるさい！ そんな束縛されたら結婚する気が失せる」と逆ギレ。私は彼に対しての不満を募らせていきました。
浮気疑惑が浮上！？
それからも、休日になるとA男は常に友人たちと遊び歩き、結婚準備は進まなくなってしまい……。そのせいでケンカになっては、「やっぱり、まだ結婚するのは早い。結婚したら友だちと遊べなくなる」「俺がその気になれば25歳くらいの若い子と結婚できる。お前みたいなおばさんと妥協して結婚する必要はない」などと言い放つようになったのです。
それまでは、私との結婚を楽しみにしてくれていたはずなのに……。私は「友だちと遊んでいるのではなく、本当は浮気している？」との疑問を持ちました。
決定的な証拠が
その1週間後、浮気の決定的な証拠を入手しました。A男がスマホを家に忘れて近所のコンビニに行ってしまったとき、彼のスマホに電話がかかってきました。
私は気になりながらもそのままにしていると、留守番電話に切り替わり、女性の声が響き渡りました。
「B子だよ〜！ さっきは送ってくれてありがとう。ホテル楽しかったね！ 送ってくれた車の中でピアスを落としちゃったみたい。いつもの公園で待ってるから、持ってきてくれない？」
動揺して動けないでいると、A男がコンビニから帰宅。そしてスマホを持ってトイレに入ったかと思うと、「ちょっと出掛けてくる」と家を出てしまったのです。
私はハッと我に帰り、彼の後を追いかけることにしました。
私を「おばさん」と呼ぶ彼
待ち合わせ場所である公園に着くと、B子と思われる女性が待っていました。私は木に隠れながら2人の会話を聞くことに。
「あのおばさんにピアスがバレたらヤバいから、気をつけてくれよ」と言うA男。それに対してB子は「彼女のことをおばさん呼ばわりとかウケる！ 次はいつホテルに行ける？ あと、今度はバッグも買ってほしいな」と笑っています。どうやら、結婚のための貯金はB子のために使っていたよう。私は我慢できなくなり、2人の前に飛び出しました。
「こんにちは。私がそのおばさんです。婚約中に浮気するなんていい度胸してるわね。婚約破棄して、慰謝料を請求させてもらいます」
A男の末路とは
その後、私は宣言通り婚約破棄し、弁護士に相談して慰謝料を請求。A男とは共通の友人が複数人いるため、「A男の浮気やひどい暴言により婚約破棄になった」としっかり説明しました。
その結果、A男の友人たちは彼の言動にドン引き。「A男とは距離を置いたほうがいい」という噂がまわり、彼が遊びに誘っても「妻との予定があるから」「子どもの世話があるから」など、何かと理由をつけて断られているよう。
私と結婚せずとも、彼自身の無責任な行動によって友人を失い、遊ぶ機会もなくなってしまったのでした。
一方、結婚がなくなり落ち込んでいた私ですが、友人たちに励まされ次第に元気に。しばらく恋愛はお休みし、仕事に励もうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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