幸せな生活が待っていると思っていたら…
解放されたのは産後1カ月の間だけ
妊娠と結婚を機に気付いたこと。それは、彼の強い独占欲と性欲でした。お付き合いしている間は知る由もなかったのですが、私が安定期を過ぎ、賃貸マンションで家族4人一緒に暮らし始めてからは、毎日のように夫婦生活を求める彼に驚きを隠せませんでした。さすがに長女が家にいるときに無理やり求めることはありませんでしたが、2人っきりになった途端に要求することが日常茶飯事になったのです。
安定期とはいってもつわりも治まっていないなか、毎日のように「おつとめ」を果たさなければいけない日々。断ると彼があからさまに不機嫌になることから、本来ならお互いの愛情を確かめ合うはずの行為が、私にとっては彼の機嫌を損ねないための手段となっていきました。
結局、彼が性的欲求を我慢したのは、私の出産後1カ月の間だけ。それ以降は毎日のように求められる日々が続きました。
夫の誘いから逃れたい!!闘いの日々
セックスレスで悩んでいる人にとって、私の悩みなんてただのぜいたくだと思われるかもしれません。しかし、高齢出産後の性生活は私にとって苦痛以外の何物でもありませんでした。
夫は、家から10分ほどの場所で小売業を営んでいました。店舗はスタッフに任せており、自分の時間は割合自由に使えていたため、昼間でも長女がいないことを確認した上で帰宅してきました。こちらの都合や体調はお構いなしの自己中心的な行為に私は徐々に嫌気がさすようになり、私は産んだばかりの次女を連れて散歩したり、実家へ行ったりすることが多くなりました。
もちろん性行為が苦痛であることもやんわりと伝えましたが、「だったら風俗に行くことを認めろ!」と言われます。風俗のお金は家計から出せとも。生まれたばかりの子どものためにもその要望を認められなかった私は、できるだけ夫と2人っきりにならないように動きながら、どうしてもそうなってしまったときはできるだけ早く終わるように祈っていました。
いびつな夫婦生活の終わり
しかし、このような生活が長く続くわけはありません。夫婦生活を断らなければ私のストレスが爆発する。断れば夫のストレスが爆発する。そんな状態が2年間続き、とうとう気持ちのすれ違いが決定的になる日がやってきました。
ある日の夕方、大学生になった長女に2歳になった次女をお風呂に入れるよう頼んだ夫は、娘たちが入浴している間に行為を求めてきたのです。ただでさえ受け入れがたいのに、娘がいる家の中で求める夫に私は「できない」とはっきり断りました。だったら風俗に行くから金を出せと怒鳴る夫に、さすがの私も覚悟を決めました。
夫に家にある現金をすべて渡し、これで風俗へ行って良いから別れてほしいと伝えたのです。すると夫は、別れたいならこのマンションから娘たちを連れて出ていけとまた大声で怒鳴り、私と娘たちは言われたとおり家を出て、実家に身を寄せることになりました。
その後数回「心を入れ替えるからやり直したい」と復縁を申し入れられましたが、話し合いはまとまらず、私たちの夫婦生活は終わりを迎えたのです。
まとめ
夫婦が長く一緒にいるためには、もちろんどちらかが我慢することも必要だと思います。けれど性生活においては気持ちだけではどうしようもできない部分が多く、私はどうしても夫の要望を受け入れられませんでした。夫はもともと1日1回ではもの足りないタイプだったらしく、付き合っている間は風俗などで処理していたようです。
性の不一致はお互いの歩み寄りでうまくいくこともあるようですが、子育てに必死だった私と、自分の欲求を満たしたい夫との間でそれはかないませんでした。今は離婚して2人の娘を育てていますが、ストレスもなくとても幸せです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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