28歳のパニ子は、夫の隆夫と1歳の娘・パニ美、そして義母との4人暮らし。義母とは趣味や食べ物の好みが合うなど仲が良く、穏やかな日々を過ごしています。
強烈な個性の隣人との出会い
最近、隣に小さな子どもがいる家族が引っ越してきた様子。しかし、夫は長期出張中でほぼワンオペとのこと。ある日、そのお隣さんがパニ子に声をかけてきました。
「私ぃ~、お隣に引越してきた、米塚と申しますぅ♡」「ところで~、パニ子さんの旦那さんってぇ、今朝グレーのスーツを着て出社した高身長の方ぁ? 旦那さん、イケメン!結婚したぁい♡」と、非常識すぎることばかり言ってきたのです。
迷惑な隣人が夫を誘惑!?
次の日、隆夫は米塚と家の前で偶然会い、「もう奥さんとは連絡先を交換したし、奥さんの了解も取ってあるから♡」と無理やり連絡先を渡されてしまったとのこと。その後も米塚は隆夫を待ち伏せして立ち話をしたり、相談があると言って隆夫の連絡先を入手しようとしたり、とにかく隆夫と2人になるチャンスをうかがっていたようです。
そして、「私、旦那さんのこと気に入っちゃった。そろそろ本気出してもいいかな?来週には私がアナタの夫の彼女になってるかも♪」なんて言ってきたのです!
義母が迷惑な隣人を成敗!
米塚との会話を偶然耳にした義母。曲がったことが大嫌いな義母に、パニ子はこれまでのことをすべて相談しました。
1週間後、パニ子と義母、そしてパニ美でランチに出かけたとき、偶然米塚と遭遇! すると義母は「アンタがうちの嫁になるって言っていた、不届き者ね? 随分と度胸があるのねぇ〜言っとくけど厳しいわよ」と米塚と対峙。
「毎朝3時に起きて起き抜けの雑巾がけ、それから家庭菜園の草取りに、野菜収穫。その野菜を使った一汁三菜の朝食の準備。野菜中心のお弁当作りは必須。皆を起こしたあと、朝の健康茶を飲んでから夫を会社に送り出して、食後の太極拳……」など、厳しいルーティンを打ち明けます。
その話を聞いた米塚は、「や…やだ……何なのそのあり得ない生活! 無理!やっぱりやめる!」と逃げ出してしまいました。
迷惑な隣人が去って、穏やかな生活に
その後、米塚一家は引っ越し、パニ子たちの生活は再び平穏を取り戻しました。実は、パニ子のルーティンは一部本当。パニ子は家庭菜園で野菜作りをしたり、きっちり掃除したりするのが趣味で、義母に言われなくても自らしているのです。
いくら自分のタイプだからといって、相手やその家族に迷惑をかけ、自分の家族を顧みずに突き進むのは言語道断! 今ある幸せをきちんと受け止めて、生活していきたいものですね。