結婚マウントをとるA子
ある日、街で買い物をしていた私は、高校時代の同級生・A子とばったり遭遇。彼女は昔からマウントをとってくるような性格で、あまり好きではなく……。
「ひとりでお買い物? そういえば私、結婚したの!」などと言いながら、結婚指輪を見せつけてきます。「この指輪、すごく高いみたいなんだけど夫が買ってくれて〜。今は専業主婦としてゆっくり生活してるの!」と、勝手に自慢話を始めました。
うんざりした私は「すごいね〜」とだけ返し、「急いでいるから」とその場を離れることに。「せっかくの休日が嫌な気分になった」と思いながら帰宅すると、意外な展開が待っていました。
私にお見合いの話が!
帰るとすぐに、父から「お見合いの話があるんだ」と言われたのです。聞けばお相手は、大企業の跡取りで35歳のB男さん。私は以前から父に「そろそろ結婚したい」と話しており、父は周囲の人々に「よさそうな相手はいないか」と聞き回ってくれたよう。
しかし、社長の息子というところが引っ掛かり、「私とは住む世界が違うし、甘やかされて育ったボンボンかもしれない……」との不安が。ただ、一度会ってみないことには始まりません。私はA子のマウントにイライラしていたこともあり、父に「ぜひB男さんに会ってみたい!」と伝えました。
すると父はすぐにお見合いを組んでくれ、さっそく私たちは対面。B男さんはとても真面目な好青年で、2人とも野球観戦が好きなことがわかり、「今度一緒に行きましょう!」と意気投合したのでした。
彼から驚きの告白
こうして迎えた初デート。野球観戦が終わり帰ろうとしたそのとき、B男さんから「僕はあなたに一目惚れをしてしまいました。結婚を前提に真剣にお付き合いしていただけませんか?」と告白されたのです。
私は急な展開に戸惑いながらも、「はい!」と回答。すると、彼は「ありがとうございます! ただ1点だけ、伝えておかなければいけないことがあり……」とのこと。
「実は、僕は家事がまったくできません。いつも家にはお手伝いさんがいたので……。でも、あなたとの生活のために練習します! 甘やかさないでビジバシ教育してください!」
私はお見合いの際、「夫婦2人で家事も育児も分担する家庭が理想」と話していたので、彼は私の意見を尊重してくれたよう。「わかった、一緒に頑張ろう!」と返し、笑い合いました。
その後、交際は順調に進み半年後には入籍。両親にも祝福されて、新婚生活がスタートしました。
うれしい夫の変化
私はまず、B男さんにお米の炊き方、洗濯機の使い方などをレクチャー。彼はすぐに家事を覚え、どんどん自分から動いてくれるようになりました。
さらに1年後、私は女の子を出産。すると彼は、「僕の仕事は家でもできるから」と在宅で仕事をしてくれるようになり、私が職場から帰ってくると、赤ちゃんをあやしながら夕食を作る彼の姿が。
「私は本当に素敵な男性と結婚した」「何もできないボンボンだなんて思っていてごめんね」と、私は心の中で彼に謝りました。
A子が夫をナンパ!?
そんなある日の休日、私は夫と一緒に娘を連れてショッピングモールへ。娘と私がトイレから戻ってくると、ある女性が夫に声をかけていました。それは、かつて私に結婚マウントをとってきたA子。私の夫だとは知らずに、「お兄さんに一目惚れしちゃって……。連絡先を交換してくれませんか?」とナンパしていたのです。
しかし夫は、「妻と娘がいるので迷惑です」と一蹴。私は急いで2人に近寄り、「その人は私の夫よ! それにあなたも既婚者でしょ!?」とA子に言いました。 A子は「あんたがこんなイケメンと結婚!?」と驚愕。聞くと、彼女は自分の不倫が夫にバレ、離婚を言い渡されたよう。さらに慰謝料の支払いもあり、「早く結婚してATMになってくれる夫を探さないと」とのこと。
私は今までされてきたマウントの仕返しの意味も込めて、A子に言ってやりました。
「人を大切にすることを学ばない限り、誰と結婚してもあなたはまた同じことを繰り返すと思う。慰謝料のために、まずは真面目に働いたら?」
A子は顔を真っ赤にし、「イケメンと結婚したからって調子に乗るな!」と怒りながら去って行ったのでした。その後彼女と会うことはなく、どう過ごしているのかはわかりません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!