長男・かんたんくんのペルテス病が判明し、手術を受けました。1カ月と1週間入院し、ついに退院が決定。
医師から「車いす生活ですが、股関節を動かすといいので、自転車や水泳などでどんどん動かしてください」と言われたかおりさんは、リハビリがてらプールやテーマパークに連れて行き、楽しいことをたくさんしました。
全力で子どもたちと向き合ったかおりさんは、テーブルで寝落ちしてしまう日も。ある日、帰宅した夫から「仕事ばかりで家事や育児、何もかも任せきりでごめん。しばらく会社を休もうと思う」と家族を優先すると提案してくれたのです。
夫が仕事を休んでいる期間に、夫婦で山登りに行くことになり……。
夫が打ち明けてくれたこと
子どもたちが幼稚園に行っている間に、夫婦で山登りに行くことに。
山登りをスタートすると夫が「うちはスポーツ一家で姉は本気でオリンピックの水泳選手を目指していたんだ」と語り始めたのです。夫によると、義姉の夢は金銭面が理由であきらめたといい、夫は「自分に子どもができたらその夢を託したかった」と言うのです。そのため、かおりさんに子どもたちのお世話をお願いし、自分は仕事を優先して頑張ってきたそう。
続けて義姉が子どものころに、股関節を脱臼をしたことがあり「もしかしたら股関節が弱い家系かもしれない。だから子どもたちのベルテス病はかおりのせいじゃないよ」とかおりさんを励ましてくれたのです。「誰のせいだとか思ってないよ!」と笑うかおりさんに、「よかった。思いつめているんじゃないかと思っていたから」とやさしく声をかけてくれました。
かんたくんが病気になる前、夫は家族よりも仕事を優先するため、すれ違いの日々が続いていたのです。かんたくんの治療は大変なこともありましたが、家族で困難を乗り越えようとひとつになれました。
大変ことでも家族がひとつになれば、乗り越えることができると、子どもから教わったふたり。かんたくんのお世話を頑張っているのは自分だけ……と思ってしまう日もあったかおりさんですが、その頑張りを夫はちゃんと見てくれていました。これからも夫婦二人三脚、助け合いながら子どもたちをサポートしていってほしいですね。
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