<「僕と帰ってこない妻」あらすじ>
理想の夫婦と言われて、順風満帆だと思っていた夫・カズ君。娘の1歳の誕生日に、妻と娘が家を出て行くまでは……。
妊娠をきっかけに仕事を辞めた妻の雪穂を見下す発言が増えていったカズ君。ですが、雪穂が1番耐えられなかったのはカズ君の子どもへの無関心さでした。
何よりも仕事を優先するカズ君に不満を持ちながらも「いつか変わってくれる」そう思って1人で頑張ってきた雪穂ですが、娘・結ちゃんの1歳の誕生日を忘れて飲みに行くカズ君と離婚を決意。その日の夜、雪穂は結ちゃんを連れて家を出て……。
「育休の申請をしてきた」って…今さら?
雪穂が出て行ってから1カ月ほど、LINEで連絡をするだけで、放置していたカズくん。これまでの言動を後悔し、関係修復を図るため、育休を取ることを決意。
話し合いをするために義実家へ向かう途中、雪穂のいる場所で大地震が発生。カズくんは準備を整えて避難所でようやく雪穂と再会します。
そして、避難場所として借りられることになった叔父さんの家へ。娘と3人で向かう車内でカズ君は「育休を取る申請をしてきた」言い出しました。
娘・結ちゃんを出産したときに、育休の取得をカズくんにお願いをした雪穂。そのときにはまったく取り合ってくれなかったのですが、産後1年以上たってから何の相談もなく「育休を申請した」と急に言い出します。
「失った時間は戻ってこないよ」
「失った時間の尊さに気づいたんだ」と言う、カズ君の言葉を雪穂は遮り……
「失った時間は戻ってこないよ」「『ありがとう。育休を取ってくれるなら離婚を考え直すよ』って言うと思った?」と突き刺さる雪穂の言葉。
今回も、相談をせずに勝手に育休申請をして来たカズくんの行動には、「自分勝手」と読者からも怒りの声が寄せられました。いつも突発的な行動をするカズくん。申請する前に、相談してほしかったですよね。
もう2度と分かち合うことはできない
●確かになあ…。初めての0歳〜1歳育児の尊さもしんどさも もう二度と分かち合うことはできない。仮に2人目は協力して育児できたとしても、初めてのときのあのものすごい不安とかあらゆることに一喜一憂したりの特異な状態とは違う。
●そらそうだよ。どっちに転んだとしても、記憶とか気持ちとか、書き換えのできないものがあるって少しは学べたらいいね。慌てて手持ちのカードをあれこれ後出ししたり自分語っちゃう前に、雪穂さんの気持ちをじっくり聞いてひとつずつ向き合ってみたらどうかな。
1人目出産の0歳〜1歳までという時間は、育児の大変さも、子どものかわいさも一生味わうことができないもの。子どもに手がかからなくなってきてから、急に参加させてほしいと言われても、すぐに「はい、いいよ」とも言えませんし、何よりも離婚を決意した妻にとっては受け入れることは難しいかもしれませんね。
妻のことなめすぎじゃない?
●雪穂さんでなくても今さら、って思うだろ。失った時間の尊さ??そこでキレイな言葉言っちゃうとかひくわ。
育休とりました、家族のために住まいも手配しました、これで妻も許してくれるはず。。。なめすぎじゃね。
●(前略)離婚寸前じゃなくても相談なく急に取ってきたから!とか言われたらケンカになる案件。被災で非日常時における助けとして受け入れられる可能性も考えたけど、これまでの負の積み重ねのが大きかったか…。
産後1年以上経ってから、急に「育休取りました」と言われても妻もびっくりですよね!「失った時間の尊さ」に気がついたと言うカズ君ですが、「失った時間」は雪穂さんも同じです。これ以上期待して傷つきたくないという雪穂さんの気持ちは痛いほどわかりますよね。
やっと娘と向き合うことを決意した夫。夫婦関係のすれ違いは解消されるのでしょうか?『僕と帰ってこない妻』、ベビーカレンダーでは完結しています。一気読みができるので、ぜひ読んで皆さんのご意見も聞かせてくださいね!