買い物中に見知らぬ人からお説教!?
わが家には、3歳の息子と生後9カ月の娘がいます。この日も、2人を連れていつものスーパーに買い物へ。そのときも食材はもちろん、娘の育児用ミルクやベビーフードも多めにカゴに入れていました。
すると突然、見知らぬ70代ぐらいの女性が買い物カートを覗きこんできて、私に「これだから今の若い人は。ミルクとかベビーフードに頼りすぎだよね。なんだかラクそうでいいわね。私たちが若いころは……」と、とうとうと昔話を始めました。私はとりあえず愛想笑いで相づちを打ちながらその場をやり過ごしました。
しまいには、「あなた、完全母乳じゃないの? あら、子どもがかわいそうね。お嬢ちゃん、くれぐれもいい大人になるのよ」と言って、子どもたちに手を振り去って行ったのです。思いもよらぬ出来事にすごくショックを受けました。
私は娘が生後5カ月ぐらいのとき、母乳が出なくなったのです。産院で、助産師さんや先生にも相談しましたが、「育児用ミルクと離乳食、ベビーフードをうまく使って栄養がとれていたら大丈夫。母乳じゃなくてもたくさん抱っこしていたら、必ず母親の愛情は伝わるよ」とアドバイスをもらいました。
あとから考えると声をかけてきた女性も、昔、育児が大変だったことを誰かに話したかっただけなのかもしれません。言われた言葉は傷つきましたが、昔と今では育児の方法や常識も違うし、どの時代でもママは頑張っているのだと思った出来事でした。
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イラスト/ミロチ
著者:なかまる あゆみ
2019年生まれの男の子、2021年生まれの女の子の2児のママ。インナービューティーダイエットアドバイザー、食生活アドバイザーの資格を所持。