パニ子は、夫・ヒロミチと4歳の娘・パニ美と3人で、最近大阪に引っ越してきたばかりの30歳の専業主婦。東京生まれのパニ子にとって、関西の文化は新鮮で驚きの連続です。
パニ美の幼稚園では、強烈なキャラのママ友・カヤが「パニ美ちゃんの誕生日今月でしょ? 誕生日パーティー、うちの家族も参加してあげる♪」と言ってきました。家族でお祝いする予定のパニ子は断ったのですが……。
新しい街、驚きのママ友体験!
誕生日当日の夕方、パニ子が料理を作りパーティーの準備をしていたところ、突然カヤと息子・タロウが家にやってきました。
カヤは「パニ美ちゃん、お誕生日おめでとう~! 子どもは地域で育てるんやから、一緒にお祝いしたってかまへんやないの~」と勝手にリビングに入ってきました。そしてタロウは「わーい! ケーキだケーキだ!」と、まだ誰も手を付けていないご馳走を手掴みで食べ始めたのです。
さらに、「食べ物を粗末にしたらあかんからw」と、残りをタッパーに詰めて持って帰ってしまいました。
せっかくの誕生日パーティーをぶち壊されたパニ子は、怒り心頭……!そしてさらに強烈な出来事が起こってしまったのです。
タダで遊園地に行こうとする非常識なママ友
ある日、幼稚園でパニ美がタロウに、連休に祖父母と遊園地に行く予定だと伝えていました。その様子を見ていたカヤはすかさず割り込み、「遊園地は大勢で行った方が楽しいやろ! ウチらも連れてって」と言ってきたのです。
しかも「ウチらは自分たちの車で行くわ。現地集合な♪ こっちは交通費かけて一緒に行ってあげるから、ユニバのチケット代とホテル代はそっち持ちな!」と信じられない発言……!カヤは重大な勘違いをしていたものの、パニ子は訂正する気力もなくそのままにしておきました。
現地集合のはずが、会えない!?
そして連休になり、パニ子一家は両親と一緒にユニバーサルスタジオに行きました。すぐにカヤから電話があり、「着いたわよ! いないじゃないの! 今どこ?」と苛立っている様子。
パニ子は「どこって……ロサンゼルスですけど」と伝えました。パニ子たちは、外国の遊園地に行っていたのです。電話口でカヤが騒いでいますが、パニ子はスマホの電源を切り、旅行を楽しみました。
帰国後、幼稚園でカヤと再会するとカヤは激怒していて、お土産をよこせと詰め寄ってきました。そのとき、他のママたちが「東京からはるばるやってきてくれたパニ子さんに関西の悪いイメージを与えるなんて、もううちらも黙ってられん」と助けに入ってくれたのです。
ママ友の力を集結!
カヤから助けてくれたあるママ友の義母は、カヤの義母の友達とのこと。これまでのカヤの迷惑行動をすべて義母に伝えると激怒! カヤを家に呼び寄せ、同居しながら根性を鍛えなおすことになったそうです。
新しい土地での出会いや経験は、時に戸惑うこともあるかもしれません。しかし新しい出会いが人生を豊かにしてくれることも。パニ子を助けてくれたママ友たちのように、信頼できる人との出会いを大切にしていきたいものですね。