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たった数分で!発達障害の兄弟の診察。大騒ぎの2人を見ていた医師の冷静なひと言 #最終的に幼稚園辞めた 18

「最終的に幼稚園辞めた」第18話。2人兄弟を育てるゆーとぴあさん。2歳児健診で長男は言葉が遅いと発達相談を受けます。次男は言葉の遅さに加えて多動傾向があるものの、健診では問題なしとの診断に納得がいかず、保育センターの親子教室などに自主的に参加して幼稚園に備えました。入園当初こそ不安要素がいっぱいの次男でしたがすぐに幼稚園に慣れ、ひと安心。しかし、担任の先生から問題行動の報告があり、発達医療センターに行くように言われ、長男もほぼ同時期に発達医療をすすめられて、就学のため小学校の特別支援級を見学。次に受けるウィスク検査(IQテスト)でほぼ決まるという長男の就学先は、普通級という結果に。すると園長は不服な様子で次は次男の検査をすすめてきてーー。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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病院から兄弟2人の診察予約が取れたという連絡が入り、次男の担任の先生に報告すると安心した様子。さらに診察結果はすぐに連絡するように伝えられました。

予約も診察結果も頻繁に状況確認をしてくる幼稚園。何をそんなに急いでいるのでしょうか?

 

医師「僕もADHDなので」ーーえ、そうなんですか?

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

最終的に幼稚園辞めた 18

※adhd→ADHD(一般的には大文字で表記されます)

※親がADHDの場合、その子どももADHDである可能性は非ADHDの親の場合と比べると5~10倍高いと言われています。親がADHDの場合、50~80%(平均70%)の確率で遺伝するという研究結果もありますが、ADHDは遺伝要因だけで発症するわけではなく、環境要因も組み合わさるとされています。

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

最終的に幼稚園辞めた 18

 

病院(児童発達センター)を予約してから半年、診察日に兄弟2人を連れて行ったゆーとぴあさん。

1時間以上の待ち時間を経てようやく診察室へ。

 

じっとすることが苦手な次男はすぐに部屋から出てしまうので、スマホを見せようとすると、弟ばっかりズルいと長男。次男はそういう子だから仕方ないと言い聞かせますが、いつもガマンしている長男は納得いきません。結局、次男はプレイルームで待機。

 

その様子を見ていた医師が、長男は自分はルールを守るのに弟は許されることに矛盾を感じており、それが長男のかんしゃくの一因になる可能性もあるため、ルールは守ったほうがいいと言われます。

 

ほんの数分で兄弟の状況を見抜く医師に感動するゆーとぴあさん。他に何か困っていることはないかと聞かれ、忘れ物や落とし物など注意不足の傾向があり、自分自身がそうであるため、長男は遺伝かもしれないと思っていると伝えました。

 

「長男くんは多分ADHDで、ママもそうなんじゃないかなと思います」

発達障害の6割は遺伝だと言われていると伝えられ、なんと医師自身もADHDだと聞きゆーとぴあさんは驚くのでした。

 

◇   ◇   ◇

 

幼稚園のすすめにより児童発達センターの診察を受けにきたゆーとぴあさん。兄弟2人を連れてくるのは大変でしたが、医師による兄弟それぞれの特性を見抜いた適切な言葉に感動します。

これまで相談しづらかった悩みについて、この先生ならじっくりと耳を傾けてくれそうなので、いろいろ話せるといいですよね。

 

小児科専門医の松井先生によると、

「多動傾向、注意欠陥等の症状は小児科外来でもよく見かけます。ご両親も似たような性格だと感じたり、ご自身もADHDだとおっしゃる方もいらっしゃいます。医師の中にもADHDの人がいて、そういう人は新しいことに積極的に取り組まれており、それはADHDの良い面でもあります。主人公のお子さんも大変なこともありますが、良い面もあることをみてあげることが大切です。周囲の人が困ってしまったり、本人もつらい思いをするのであれば、服薬するのもひとつの手段。それで楽になれば自己評価も高くなり、周りの方も安心するでしょう」とのこと。

薬などの使用も選択肢に入れて、ゆーとぴあさん親子が少しでも楽になるといいですよね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

次の話


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      対処の為、なんとなく違う対応をしてしまいガチだけど、ダブスタは駄目ですよね。そう感じてしまうのは、子どもとしては悲しい事です。そんなに上手く出来ないけど、お兄ちゃんお姉ちゃんとしての自覚や、不自由な兄弟を庇おうとする優しさなどの成長が、対処を後押ししてくれるようにならない部分は、努めて平等にしなければ納得しませんから。子どもとて、大人と同じ自尊心を持っているのですから
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      先生も発達障害なんて、心強い病院ですね!

    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターゆーとぴあ

    主にインスタとブログで実話を元としたマンガを描いています! 発達障害やその他難病、児童相談所などのテーマを取り上げています。

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