2人目について、ミキさんは夫と話し合いました。ミキさんはりんたろうくんに妹や弟を作ってあげたいという思いがある一方で、「下の子も難聴児だったらどうしよう……」という不安な気持ちもありました。
そんなミキさんとは反対に夫は「家族が多いほうがいいかな。俺たちが亡くなったあとも、きょうだい手を取り合って生きていてほしい!」という意見でした。
夫の意見に心を動かされたミキさんは、2人目について前向きな気持ちに! それから数年後に長女を出産、そして次男を出産しました。新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果……。
「下の子の耳はどうでしょうか…」検査結果は?
次男を出産してから数日後に、新生児聴覚スクリーニングテストを受けると結果は再検査が必要という意味の「リファー」でした。
すぐに大きな病院へ行って再検査をすると、りんたろうくんと同じ重度の難聴ということが判明。しかし、ママもパパもひどく落ち込むことはありませんでした。それは成長したりんたろうくんが毎日明るく楽しく過ごしているから。
りんたろうくんは手話を習得し、楽しくろう学校に通っています。友だちと楽しそうにしているりんたろうくんを見ていると、前向きな気持ちになれました。不便なこともあるかもしれないけど、家族で助け合いながら過ごしていこうと思ったミキさんでした。
難聴でも、そうでなくても、子どもが楽しそうに過ごしてくれることが親にとっての幸せではないでしょうか。家族みんなで困難を乗り越え、絆を深めていってほしいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※リファーとは
検査はパス(pass)とリファー(refer)で結果がでます。パスとは言語に影響する聴覚の異常はない、リファーとは再検査が必要という意味です。