りんたろうくんの難聴が判明してから、同じような症状の子どもを育てる方のブログやSNSを見るようになったミキさん。
その中で、聴力に障害がある子どもをサポートしながら教育を施す「ろう学校」の存在を知ります。自宅から通えそうな場所にろう学校があったので、電話で問い合わせてみることに。
その後、未就園児を担当する先生と面接し、りんたろうくん未就園児クラスに入園しました。穏やかに過ごしていたミキさんは、2人目について考えるようになり……。
遺伝だったらどうしよう
2人目について、ミキさんは夫と話し合いました。ミキさんはりんたろうくんに妹や弟を作ってあげたいという思いがある一方で、「遺伝したらどうしよう……。下の子も難聴児かもしれない……」という不安な気持ちもありました。
そんなミキさんとは反対に夫は「家族は多いほうがいいかな。俺たちが亡くなったあとも、きょうだい手を取り合って生きていてほしい!」という意見でした。
夫の意見に心を動かされたミキさんは、2人目について前向きな気持ちに! それから数年後に長女と次男を出産しました。
りんたろうくんに妹と弟ができて、ミキさん一家は一気ににぎやかになりました。夫の言葉の通り、手を取り合って仲良い兄弟に育ってほしいですね。
※難聴と遺伝について
先天性難聴は遺伝子の変異によって発症すると言われています。たまたま原因となる遺伝子が赤ちゃんに伝わることで発症するため、親が健聴でも子どもが難聴となることがあります。先天性難聴の原因には、遺伝子の異常、先天感染(サイトメガロウイルス、風疹)、水頭症、染色体異常や奇形症候群、内耳の奇形などさまざまな原因があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
<参考>
公益財団法人母子衛生研究会「難聴ってどういうこと?」