先日、幼稚園で交通安全協会によるお話を聞きました。子どもをチャイルドシートに座らせていなかったらどうなるのか……。事故の再現VTRを見て、本当に恐ろしくなりました。そしておどろいたのがチャイルドシートに座らない子どもが案外いたことです。それには、どんな理由があるのでしょうか。
チャイルドシートに座らない子どもたち
幼稚園の先生が、子どもたちに「きちんとチャイルドシートに座っている?」という質問をしました。すると「立ってる」「窮屈だからしていない」という言葉が案外多く返ってきたんです。
交通安全指導員のお話によると、「子どもが泣いていやがる」「知人の車で用意がない」などの理由から、チャイルドシートを使わない方もいるそう。わが家も息子がチャイルドシートをいやがる時期があり、抱っこをした経験があります。
子どもを抱っこでは命を守れない
事故再現DVDを見て、衝撃を受けました。生後1~3カ月(体重5kg)くらいの乳児を抱っこし、速度40kmで衝突したとします。決して速いスピードではありませんが、支えていたはずの腕から赤ちゃんが前へと飛び出してしまいました。
衝突の瞬間には赤ちゃんの体重の約30倍にもなる150kgの負荷が腕にかかるそうです。ちょっと想像がつきませんが、腕で支えることは不可能であることを目の当たりにしました。
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チャイルドシートに乗せるコツ
わが家も経験がありますが、自己主張が盛んになる2歳前後に、チャイルドシートをいやがるケースが多いようです。しかし、いやがるからと言って座らせないでいることも問題。それが普通になってしまうと、今後が大変ですからね。
そう思った私は、わが子がいやがってもチャイルドシートに乗せるようにしました。車に乗るときは「自分はこの席」だと思わせることが重要だと思ったからです。お気に入りのおもちゃやDVDを見せるなどして乗り切りましたよ。
チャイルドシートを使用しない幼児(6歳未満)を乗せて車を運転すると「幼児用補助装置使用義務違反」として1点の点数が付加されます。子どもが成長すると習慣が途絶えそうになることもありますが、命を守るために義務付けたいことですね。(TEXT:ママライター田中由惟)