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「あれ、鍵が…」子どもを預け、はるばる転勤先の新居へ。しかし不動産会社のミスでまさかの事態に!?

長女が3歳、次女が1歳のときに、初めて転勤を経験しました。夫の転勤がわかってから引っ越しまでは1カ月弱。長女の幼稚園入園目前というタイミングで、突然の転勤は慌ただしいものでした。そんなハードスケジュールの私たちに追い打ちをかけたのが……。

子ども2人を預け、はるばる転勤先へ

引っ越しまでの期間が短かく、転勤先が遠方だったので、内見はできないまま引っ越し先のマンションを決断。転勤先の地域は車社会だと聞いたペーパードライバーの私は、今後の生活に不安を募らせていました。

 

ある日、賃貸契約の手続きのため、娘たちを夫の両親に預け、半日かけて夫と私で転勤先へ。聞いていた通り、車移動がほとんどなようで、ベビーカーを押している人も、子ども乗せ自転車も見当たりませんでした。

 

そしてマンションに到着し、これから新生活を始めるドアの前に立ったとき、不動産屋さんが信じられないことを言ったのです。

 

 

まさかのトラブルで新居に入れず!?

「あれ? 鍵がない……」。

あとでわかったのですが、別の社員が県外に鍵を持っていってしまい、スペアキーもない状況だったようです。さらにその日は祝日で、鍵屋さんは定休日。早朝から子どもたちを預ける準備をし、何時間もかけて転勤先まで来たのに、まさかの新居の鍵が開かない事態に陥ったのでした。

 

そのとき、不動産屋さんに笑って誤魔化すような対応をされ、私も夫も転勤先のイメージは最悪に……。最終的には店長さんが謝罪してくれましたが、納得できないまま東京へ戻る結果となったのです。

 

 

結局、引っ越した当日に初めて部屋に入りました。幸い、幼い子どもがいても過ごしやすい部屋で、本当に安心したのを覚えています。そこからわずか1年の赴任。私はペーパードライバーを克服できず、長女の入園は1年見送って2年保育になり、買い出しは車を運転できる夫の休みにまとめ買いをする日々を過ごしました。

会社からの急な転勤の告知。仕方がないことではありますが、家族への負担は大きいと感じた出来事でした。

 

 

イラスト/ななぎ


著者:河原りさ

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