家事・育児をしないだけでなく、夫は娘にも無関心! 娘が話しかけると、うるさそうな顔をしてイヤホンで耳を塞ぐのでした。
無関心な夫
娘の話をちゃんと聞いてほしいと小言を言って以来、夫はことあるごとにイヤホンをつけて耳を塞ぎました。もう怒りを通り越して、呆れてしまいます。
娘が成長しても、夫の無関心ぶりは変わりません。体育祭や授業参観など、学校のイベントに足を運ばない夫に、だんだんと娘も嫌悪感を抱くようになってきたのです。
私が離婚を考え始めたのは、無邪気に話しかける娘に「うるさい」と怒鳴るようになってからのこと。これからのことを考えようと、夫と同じ職場で働く友人・エミを呼び出し、相談することにしました。
友人に相談すると…
私の話をひと通り聞いて、エミはキッパリ離婚を勧めてきました。私はこれまでの夫のおこないに対する慰謝料を請求する気満々でしたが、エミはそれはやめておけと言います。なぜかと聞くと、その方が娘の両親としての良好な関係性を保てるからだそう。
そういう意見もあるのかと思い、帰宅した私。エミの後押しを受けて、改めて離婚の準備を進める決意をしました。
それから程なくして、夫が別人のように変わりました。これまでのことが嘘のようにご機嫌で帰宅するようになった夫は、ときに私や娘に満面の笑みを向け、お土産まで買ってくるのです。今更違和感しかありませんが、やさしい夫との生活は悪いものではありません。離婚する選択肢は消えませんが、しばらく夫婦を続けることにしました。
友人の裏切り
ある日、仕事に出かけたはずの夫から電話がかかってきました。どうやら財布を忘れて出かけてしまったよう。駅まで届けてほしいと言います。私も仕事に出かけなければならず、娘に頼むことにしました。父親に嫌悪感を持っている娘は、いつもなら嫌な顔をしますが、今日はなぜか快く引き受けてくれたのです。
しかしその後、とんでもない修羅場が待っていました。
財布を届けてくれたお礼にと、シュークリームを買って帰ってきた夫。そこで娘がひと言「それ、罪滅ぼしのつもり?」そう言って、カードを3枚テーブルに叩きつけたのでした。
それはラブホテルのカード。夫に財布を届けるときに、娘がコッソリ抜いたようでした。「急にやさしくなったから怪しいと思って後をつけたの。そしたらこの人、ママの友だちのエミさんとホテルに行ってた!」娘は続けます。
中年不倫カップルの修羅場
こうなったら、真相をたしかめるしかありません。その場で私はエミに電話をかけました。もちろん、証拠を残すために録音は忘れていません。
すると、エミは意外にもあっさり夫との不倫を認めました。ずっと結婚できず、彼氏もおらず寂しかったから……。それが理由のようです。おまけに、私が夫の愚痴を言っていたので、それなら自分が横取りしてもいいと思って、離婚と再婚を迫ったと話します。
夫はというと、エミから私が離婚を考えていることを聞いて、急に焦りを感じ、私と娘にやさしくし始めたのでした。最近はしつこく迫るエミにうんざりして、距離を置こうとしていたようです。
そこからは中年不倫カップルの修羅場! 私にはもはや興味はないので、ただ無心で録音するのみ。慰謝料請求に向けて、動き出したのでした。
子どもが大きくなるまでずっと無関心だった夫。今更家族を大切にし始めても、怪しさしか感じられませんね。また、幼いころから蔑ろにされ、父の不倫現場に遭遇するなんて、娘もショックだったことでしょう。せめてもの罪滅ぼしとして、慰謝料や養育費をきっちりと払ってほしいと願います。