この広い背中のおばさんは私?
若いころは、たとえ太っても上半身には影響がなく、洋服を着るとトップスがパンパンになるなんてことはありませんでした。だから、私の母親たちが言っていた「太ると背中に肉が付くのよね~」なんてことは、都市伝説みたいなものだと思っていたのです。
それは40歳のときのことです。子どもの幼稚園行事の写真を購入するために、私は園内に掲示された写真を見ていました。「たしかこの辺に子どもと私が写っているはず……」と思いながら、ふと写真を見ると、そこには「とても頼りがいのありそうな広い背中のおばさん」が写っているではないですか!
「え? この服、私がこのときに着ていたやつだよね……。てことは、このおばさんが私なの?」。自分の背中を客観的に見ることなんてなかったので、「他の人にはこう見えているの?」と思うと、ものすごくショックでした。自分のセルフイメージが良すぎて現実を見ていなかったことが、とにかく恥ずかしくてたまりませんでした。
ウエストとヒップの境目がなくなっていた
私はもともとバストとヒップが大きめで、ボトムスを買うときにヒップの大きさに合わせると、ウエストが余っていました。ヒップが大きい分、ウエストが「キュッ」と引き締まって見えていたので、若いころは夫に「メリハリがあってスタイルが良いね」と褒められていました。
その後、2度の出産を経て、自分のことなんて構っていられない数年の育児期間を過ごしました。そして41歳を迎えたころ、お風呂に入る前に久しぶりに自分の体を鏡で見たら、「あれ? ウエストが行方不明になってる……。ヒップと太ももの差もないよ? どこ?」と、ぼうぜんとしてしまいました。
重力に逆らえず、ありとあらゆるお肉が下へ下へといった結果、若いころのメリハリがあったはずの体形がものの見事に寸胴になっていました。バストも、サイズは昔と変わってないのに明らかにハリがなくくたびれていて、ますます悲しくなったことは忘れられません。
母から受け継がれた二の腕のフルフル
私がまだ子どもだったころ、ノースリーブを着ていた母の二の腕のお肉を弟とフルフル触るのが大好きでした。決して太ってはいないのに、母の二の腕のお肉はいわゆる振りそで状態。フルフル触るたびに「やめて!」と怒られていたけれどやめられませんでした。
10代のころ、私の二の腕は40歳を過ぎた母の二の腕と違ってフルフルしないしパンと張りがあったので、心の中で母の二の腕をバカにしていました。そして時は流れ、私は当時の母と同じ40歳を過ぎました。子どものころ、特に10代の私に伝えたい。「今は良くても、加齢で二の腕がフルフルするようになるからバカにしたらダメ!」
私、現在進行形で二の腕に振りそでができています。毎朝子どもたちを送り出すときに腕を振っては実感し、当時の母に心の中でざんげしまくっています。
まとめ
誰でも平等に年を取るはずなのに、同年代でもとても若々しい女性や芸能人を見てはうらやましくなったりしていました。今は、その体形維持にどれだけの努力をしてきているのだろうと尊敬のまなざしで見ています。長年、ダイエットに挑戦しては失敗を繰り返してきたからこそ、自分に厳しくしないと体形維持は難しいと身に染みてわかっているからです。ジムに通う、食事に気を付ける、言葉では簡単ですがそれを継続していくことは大変です。
今までの甘い自分を変えて、意識を高く持っていくために、まずは毎日体重を量り、鏡で自分の体を見続け、食事の記録を取ることから始めていきたいと思います。
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