出産は病気ではないため、基本的に保険適用外です。そのため、妊婦健診費用から出産、入院費用まで自費でまかなおうとすると高額になります。そんな負担を軽くしてくれるのが「出産育児一時金」制度です。
出産育児一時金の申請先は?
出産育児一時金の申請には、3パターンがあります。
1つ目は、私自身も二度利用した「直接支払制度」。かかりつけの医院に申請してもらい、保険組合から直接医院に支払われるという方法です。2つ目は「受取代理制度」で、こちらは医院と自分が申請書に必要事項を記載し、保険組合に申請する方法です。3つ目は両制度を利用しない「産後申請方式」で、いったん自費で支払ったあと、保険組合に申請するという方法です。
差額は戻ってくるの?
2017年現在、出産育児一時金の額は基本的に42万円です。出産後の入院代を含め、出産費用はその金額内に収まる場合がほとんど。42万円以上の過剰分があれば、支払いが必要になります。
反対に、出産費用が42万円よりも少ない場合があります。そのときは、差額を口座に振り込んでもらえますよ。私はこのことを知らず、失敗した!と後悔しています。一時金の額より、実際は数万円少ない金額で済んでいたのですが知らず、申請をしなかったんです。
誰でも助成を受けられるの?
出産育児一時金を受け取るためには、健康保険に加入している、あるいは被保険者の扶養に入っていることが必須条件です。
また、妊娠週数によって金額に差があり、妊娠4カ月(85日)以上だと42万円、妊娠4カ月未満での出産や、産科医療補償制度に加入しいていない医療機関における出産は、40.4万円支給されます。双子の場合などは人数分x42万円を受け取れるのでありがたいですね。
子どもを産み、育てていこうとする夫婦にとって、出産育児一時金はとてもありがたい制度です。制度については医療機関が把握していますので、難しく考えることなく安心して利用できますよ。(TEXT:ママライター石原みどり)