1人目出産後、最初のころは育児で余裕がなかったため、生理が再開しなくて楽だなと思っていました。ところがそのうちに、PMSや更年期障害のような症状に悩まされるようになりました。
完全母乳で1年目はとくに問題がなかった
30歳で出産し、最初の1年は、本当にあっという間でした。実家とは新幹線と在来線を乗り継いで6時間。夫も仕事が激務で、頼れる身内が近くにいなかったため、自分の体を振り返る余裕はなかったといったほうが正しいかもしれません。
私は完全母乳だったため、生理が再開しないことに疑問は持たず、とくに不調を感じたこともありませんでした。母乳をやめれば、生理が再開するという話も聞いたことがあったのですが、離乳食も進まず、母乳をやめるという選択肢はまだまだ出てきませんでした。
生理は再開しないまま、体調不良が続く
子どもが1歳を過ぎたころ、じょじょに心身ともに疲れが出始めました。疲れを感じやすく、20数年ぶりのインフルエンザを罹ったりと、体調を崩しやすくなってしまいました。生理も再開しないままです。
同じ時期に出産した妹や友人からは、「夜間授乳をやめたら生理が再開した」と聞いたのですが、母乳をほしがる娘を見ると断乳の決心はつかないままでした。
気付けば2年半も無月経に
また、そのころからイライラとともにやってくる片頭痛や、おなかの張り、痛みなど、PMSのような症状がしばしば起こるようになりました。常にPMSのような症状で、いつも体調不良を感じていました。産後2年半が経過し、ようやく生理が再開してから、症状が改善していったように思います。
その後、すぐに2人目を授かり、出産。産後、保健師さんからは「卵巣が機能していない状態があまりに続きすぎると、更年期障害につながる可能性もある。生理が再開しない場合、1年を目安に受診をしてくださいね」という話を聞きました。2人目出産後の今は、年齢も重ねているので今までよりも自分の体を考慮したいと思っています。
産後は不調を感じても、なかなかゆっくりと自分の体に向き合う時間が持てないですよね。ただ、子育てに関しても、自分が元気でいないと不都合が多いことも現実。自分の体とは長い付き合いになります。忙しくても、体の不調は放置してはいけないと感じたできごとでした。(TEXT:ママライター藤原しおり)