初潮がきた私
私は小学6年生のころ、初潮を迎えました。
学校のトイレで経血に気づいた私はそのまま帰宅し、母に報告。すると母は生理用のショーツと生理用品を用意して、使い方を教えてくれました。学校で生理のことを習っていたとはいえ、実際になってみるとドキドキすることばかりで、とても興奮したのを覚えています。
ちょうどその日、弟たちとお風呂に入っていた私は、ふと「いい機会だから弟たちに生理のことを教えてあげなきゃ!」と思い立ちました。
「生理とは何か、なぜ起こるのか」などを説明しました。幼い弟たちはわかったような、わからないような顔をしていましたが、私は姉としての義務を果たしたと満足感に浸っていたのです。
母からまさかの言葉が
数十年経ち、大人になった私は母と何気なく昔の話をしていました。
すると母が「あなたは生理になったときに、お風呂で弟たちに生理の話をしていたよね」と言い出したのです。あのときの会話を母に聞かれていたとは思わず、私は少し動揺しましたが「そんなこともあったね〜」と返しました。
お姉ちゃん風を吹かせたかった当時の自分を懐かしく思っていたときでした。母が「〇〇君のお母さんにその話をしたらさすがだねっていってたよ」とクラスメイトの男子の名前を出したのです!
恥ずかしい!
その男子とは家が近所だったため、母親同士しょっちゅう話をしていました。しかし、そんな話までしているとは思っていませんでした。
「弟たちに生理の話をしていたのを聞かれていた」というだけでも驚きでしたが、クラスメイトの男子の母に伝えていたなんて思ってもいませんでした。
母は「別に恥ずかしい話じゃない」と言いますが、このときばかりはお喋りな母の性格にちょっと困ってしまいました。
昔のこととはいえ、クラスメイトの男子に「私が弟に生理の話をしていた」ことを知られていたかも……と思うと、少し恥ずかしかったです。そして、まだ小さかった弟たちに真剣に生理のことを教えていた自分に、今なら「まだ早いよ」と伝えたいです。今後子どもへの生理の教育をいつ、どのタイミングでしたらいいのか迷うこともあると思います。私も将来子どもに生理について聞かれることがあったら、恥ずかしがらずに正しく教えてあげられたらと考えています。
著者/石原優子
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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