その悩みとは、義母との関係。近くに住んでいる一人暮らしの義母が、毎日のように家に押し掛けてきます。そして家のものを勝手に持ち帰ったり、当たり前のように食事を用意させたり、本当に非常識なのです。
毎日押し掛けてくる義母
義母は家事も育児も一切手伝わず、朝から夕方までうちでゴロゴロしています。しかも話の内容は愚痴ばかり。私は正直うんざりしてきました。
夫に相談すると、「母さんが『ずっと待っていても全然孫の顔見せに来ないから、仕方なく行ってやっている』って言ってたよ。本当だったらお前が孫を見せに、母さんの所に行くべきだろ?」と義母の肩を持つばかり。
勝手に同居話が進められていて
呆れて黙っていると、「いっそのこと、母さんと一緒に住んじゃおうよ!」と言い出しました。「そしたら家事はお前がやるから母さんもラクだし、実家に行く手間が省けるじゃん」「実はもう母さんとはすでに話し合ってんだよね~♪」と言うのです。
「狭い家に、1歳の子どももいるのよ!? お義母さんの部屋なんて無いわよ!」と反対すると、「子ども部屋、母さんにあげればいいじゃん♪」と! そして義母と勝手に同居の話を進め、義母も子ども部屋をもらえることに「あら、いいわね」と満足気だったそう。
私は怒って、ある人に電話をしました。
頼りになる母親が登場
そのある人とは、私の母。話を聞くと、大急ぎで新幹線に乗り、翌朝土曜日の7時に家に来てくれました。まだ寝ていた夫は、突然の母の来訪に驚いています。
母は夫に「あー喉が渇いた、すぐに熱い緑茶を淹れてくれる?」「お湯が沸くまでの間、洗濯物を干して!」「朝ごはんはパンがいいわ」と、私が義母に毎日言われていることをそのまま再現してくれました。
困り果てた夫が私に助けを求めると、「え? 娘はあんたの母親に毎日同じこと言われても、文句も言わずにやってんだよ。あんたは私に同じようにできないっていうの?」と詰め寄りました。夫は言い返せません。
そして母は「娘や孫になかなか会えないのは寂しいのよねぇ」とつぶやいたので、私は「いっそのこと、お母さんもうちで一緒に暮らさない?」と誘います。夫は慌てふためいていますが、私たちはどんどん話を進めていきました。
夫に離婚届を突き付けて
そして夜になり、母が帰る時間となりました。ホッと胸をなでおろしている夫に、「私と息子も、お母さんと一緒に実家に帰ります。別れましょ」と離婚を伝えました。
これまでの義母の非常識な言動、そして義母から一度も守ってくれなかった夫に我慢ができなくなったと伝えました。夫が大事だったのは、自分と自分の母親だけだったのです。
夫は、母に義母の言動を再現してもらったおかげで、私のこれまでのつらさを理解した様子。焦って謝罪をしていましたが、もう夫に愛想が尽きました。
親しき中にも礼儀あり
その後、弁護士を通じて離婚が成立。元夫は実家に帰ったようですが、今じゃ「母さんのせいで離婚した」と母親を責めているようですよ。本当に身勝手な人だったんだなと思います。
いくら家族でも、親しき中にも礼儀ありですよね。義母や夫に無茶なお願いばかりされていたので、2人から離れて暮らす解放感はすごく心地いいものでした。これからは両親に支えてもらいながら、息子と楽しく生きていこうと思います。