今回は11月生まれの赤ちゃん8,174名の名前から、男女どちらにも名付けられていた人気の「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10を紹介します。
1位 楓(主なよみ:かえで)
2023年11月に最も多く名付けられていたジェンダーレスネームは、10月に続き「楓」でした! 楓は秋になると美しく紅葉することから、例年秋冬生まれの赤ちゃんの名付けに人気。11月の月間ランキングでは女の子1位、男の子20位と、秋ならではのランキングとなりました。
「楓」は落葉樹の一種で、実に羽のようなものがついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも感じられます。
2位 蓮(主なよみ:れん)
2位には「蓮」。年間ランキングでは2022年に3位、2023年は1位と、近年TOP10のなかでも上位ランクイン常連の名前です。
「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練された都会的な印象も与えます。
3位 結月(主なよみ:ゆづき)
3位は「結月」。月が美しく見える秋になると、「月」を用いた名前が人気になる傾向にあります。特に女の子に人気の名前で、月間ランキングでは11月に「楓」と同率1位でした。
「結」は結ぶこと、物事をまとめて締めくくること、植物が実をつけることなどを表す漢字。そこに光り輝く「月」を組み合わせることで、美しく幻想的な名前になっています。
4位 凪(主なよみ:なぎ)
4位にランクインしたのは「凪」。女の子と男の子、ほぼ同数に名付けられており男女どちらにも人気の高い名前です。
「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしいという想いが感じられます。
5位 翠(主なよみ:すい)
5位は「翠」という結果に。女の子の名前の年間ランキングでは、2020年は100位以下の圏外でしたが、2021年は55位、2022年は19位に大きく順位を上げ、今年なんと3位となった「翠」。最近では男の子にもじわじわと人気が出てきました。
「翠」は、草や木の葉のような青々とした色を表す漢字。「すい」という響きも個性的で、どこか神秘的な印象を与える名前です。
6位 凛(主なよみ:りん)
6位は「凛」。2023年女の子の名前ランキング2位だった「凛」。男の子の名前ランキングでは96位にランクインしており、かつては女の子の名前の印象がありましたが、今は男の子にも多く名付けられるようになってきています。
「凛」は、凛々しくきりっとしていて隙がない様子を表します。そのことから、「人に頼らず自分の人生を歩んで欲しい」という親御さんの願いが感じられます。
(※)「凛」と「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字です。ベビーカレンダーの調査では、どちらも人気が高い名前であるため、分けて集計しています。
7位 陽葵(主なよみ:はるき、ひまり)
7位は「陽葵」。同じ名前ですが男の子は「ひなた」、女の子は「ひまり」と主なよみに違いが見られました。2023年の年間名前ランキングでは、女の子に人気の名前1位に輝いています。
「陽」は、日の当たる丘を指す漢字。また「葵」は草花のアオイを表し、葉が太陽のほうを向く植物として知られています。「明るく健やかに、すくすくと育つように」といったパパ・ママの願いが感じられます。
8位 陽向(主なよみ:ひなた)
8位には「陽向」がランクイン。7位の「陽葵」に続き「陽」という漢字を用いた名前で、性別を感じさせない「ひなた」というよみが人気のようです。
あたたかさや明るさ、積極性を表す「陽」という漢字に、「向かう」を意味する「向」を組み合わせた名前です。希望や明るい未来を感じさせます。
9位 碧(主なよみ:あお、あおい)
9位にランクインしたのは「碧」。男の子は「あお」「あおい」、女の子は「あおい」というよみで名付けられることが多いようです。
「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。
10位 紬(主なよみ:つむぎ)
10位には「紬」がランクイン。女の子の名前ランキングではここ数年上位にランクインしている「紬」ですが、最近は男の子にも多く名付けられています。
「紬」はつむぎ糸で織った絹織物のこと。繭から糸を引き出すことを表す漢字の成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味もあります。どこか古風で、日本的な美しさを感じさせるレトロネームの一つでもあります。
11月生まれの赤ちゃんに人気だった「ジェンダーレスネーム」TO10のうち、7つが「一文字ネーム」という結果に。また、「翠」「凛」「紬」など、最近女の子の名前として人気だったものが男の子にも名付けられるようになった例がいくつか見られました。これからご出産予定の方は、参考にしてくださいね。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2023年11月1日(水)~11月25日(土)
調査件数:8,174件(男の子:4,092件/女の子:4,082件)