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うまくいったら奇跡!母乳育児は最初からうまくいかないことがほとんど

この記事では、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOさんが母乳育児について解説しています。母乳育児は最初からうまくいくことはほとんどないそう。生後3カ月ごろまでは練習期間と思ってのんびり考えましょう。

授乳している赤ちゃんのイメージ

 

こんにちは、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。出産後にほどんどのママがぶち当たる壁、それが母乳育児です。そこで今日は、産後ママはもちろん、妊娠中に知っておきたい母乳育児についてお話しします。

 

まずは赤ちゃんに吸ってもらうこと

母乳育児を成功させるために、最も大切なのは 「赤ちゃんにとにかく吸ってもらうこと」、これに尽きます。

 

母乳は吸われれば吸われるだけ分泌されるメカニズムになっています。 赤ちゃんが乳頭に吸いつくと、それが刺激となってママの脳に伝わり、ホルモンが分泌されます。そして乳房の中にある乳腺に指令を出し、 乳管を通って乳頭から母乳が吹き出してくるようになっていきます。

 

出産がゴールではない

赤ちゃんがたくさん吸ってくれれば、母乳はどんどん出るようになるものの最初からそう簡単にはいきません。繰り返し、根気よく、くわえさせ続けることが必須なのですが 、「産んだら母乳がピューピュー出る」→「赤ちゃんはグビグビと飲む」→「スヤスヤと眠る」と思い込んでいる妊婦さんも多いです。

 

そもそも、妊娠中におっぱいが軌道に乗るまでの話を聞く機会はほとんどないので、出産がゴールになってしまうのですね。妊婦さんが産後のおっぱいのことまで考えるゆとりがないのは、しかたがないことかもしれません。

 

赤ちゃんが上手に飲めないことも

とくに初産の場合、赤ちゃんを抱っこして口に乳頭をくわえさせるだけでもひと苦労です。赤ちゃんは小さくてやわらかく、首もすわっていないため、首を支えながら抱きかかえ、口におっぱいを持っていってあげなければなりません。実際にやってみるとその難しさに驚きます。

 

また、赤ちゃんもはじめから上手に母乳を飲めるわけではありません。お産の状況、 生まれたときの妊娠週数、性別などによって、眠りこけてばかりでさっぱりおっぱいに興味のない子、 意欲はあるんだけどうまく飲めない子もいます。おっぱいを吸うには、大きく口をあけ、舌で乳頭を巻き込んで真空状態をつくる必要がありますが、口を大きくあけられなかったり、舌を上手に使えなかったりする赤ちゃんも多いです。

 

 

母乳の量も、最初はなかなか出なかったり、反対に出すぎたりでバランスが悪いもの。赤ちゃんが飲む量との需要バランスが整って、軌道に乗ってくるまでは初産経産関係なく、3カ月ぐらいはかかります。慌てずぼちぼちいきましょう!


総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年に11人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。

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