まさか義母が…
夫の母親は1人暮らしをしていて、とても元気な人でした。畑仕事をしながら週に2日、スーパーのお総菜屋さんでパートをしていたのです。ひとりでも幸せに暮らしていたので、まさかそんな人が認知症になるとは思ってもいませんでした。
義母が近所を徘徊(はいかい)していることを近所の人が教えてくれたとき、すでに認知症は進行していたことを知りました。いつの間にかパートも辞めており、畑も荒れ放題になっていたのです。定期的に訪問していなかった私たちも悪かったと思います。
ひとりで生活させることは難しいと判断し、すぐにわが家で預かることになりました。認知症とはいえ、おばあちゃんがわが家にやって来たことを私の子どもたちは喜んでいたものです。正常なときには、子どもたちにとてもやさしいおばあちゃんだったからです。
周りの助けが必要
最初は気が張っていたからなのか、義母は正常な状態が続き何も問題がありませんでした。徘徊されるのは困るので、出掛けるときは必ず家族の誰かと一緒に出掛けることにしていました。子どもたちと近所を散歩することもあったのです。
ところが、数カ月たったころ、義母の言動がおかしくなってきました。ごはんを食べたのに「まだ食べていない」と言ったり、ひとりでフラフラと外へ出て帰り道がわからなくなったりしてしまったのです。次第に家族だけでのお世話は難しい状態になっていきました。
精神的に追い込まれる日々
精神的に苦痛になったのは私でした。うつ病になってしまうのではないかという状態で、周りからも心配されたので、親戚や友人などに相談することにしたのです。
自治体にも相談しました。今の時代、手助けしてもらえるさまざまな機関があります。教えてもらったところには片っ端から相談して、いろいろな支援を受けるようにしたところ、ずいぶんとラクになりました。私自身の心と体を休ませることができるようになり、うつ病にならずに済みました。
まとめ
家族の誰であっても、介護をすることになったら環境も大きく変わって大変です。ひとりで全部を抱えることはできないと痛感しました。家族はもちろん、身近な親戚や友人、知人なども巻き込んで助けてもらわないと、自分自身が倒れてしまうと感じました。
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文/みんみんるんるん
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