できるだけ母乳育児を希望していたけど…
私は出産予定日より2週間以上早く出産し、小柄で生まれた息子には、極力母乳をあげることを考えていました。
退院後、「欲しがるときに欲しがる分」を実践していたものの、おっぱいをうまくくわえることができず、授乳のたびに泣いてしまう息子。泣かれるくらいならと、搾乳した母乳を哺乳びんであげるようにしていました。
1回の飲む量がわからず、残される母乳
最初の2〜3週間、息子が飲める量は、日齢の哺乳量の目安には満たない量でした。60ml飲んだかと思えば、40mlしか飲まないなど、飲みムラが多かったと思います。
赤ちゃんあるあるとは言いますが、産後の精神状態では「搾乳した母乳が残されて、捨てるなんてもったいない」という思考になっていて、気づくと涙が出ていました。
育児の先輩である姉に相談すると…
ある日、3児の母である姉に相談すると、「残された母乳は捨てないで飲んじゃえ! 次の母乳の栄養にって思えばいいんだよ」と言ってくれました。その言葉を聞いて、「無駄にならない!」と考えることができるように。
その日から私は、搾乳した母乳を息子に与えた際に残されても「母乳の味を確認しよう」と、ポジティブな気持ちでいられるようになったので、とても救われました。
もともと私は、育児用ミルクをあげることに抵抗はありませんでしたが、いつの間にか母乳信仰の思考に陥っていました。しかし、赤ちゃんからすればおなかが満たされるかが大事だと思いますし、くよくよ悩みすぎても母乳は出づらくなってしまうと聞きます。
お世話をしていても、私の不安が赤ちゃんにも伝わってしまい、良いことはないのではないかと思いました。今は「夫にもお世話を任せるなら、育児用ミルクも飲めないとね!」と気楽なスタンスで過ごしています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/ななぎ
著者:たなか かな
2023年8月生まれの男の子のママ。公務員の夫とともに初めての育児に奮闘している。個人事業主としてサービス業に従事していたが、出産に伴い在宅ワークに切り替え、ライターとして活動中。