産後、初めての授乳に苦労されるお母さんは多いのではないでしょうか。私も、慣れない授乳が昼夜続き、四苦八苦していました。そんななか、私は助産師さんに3パターンの授乳姿勢を教えてもらったことで、効率よく授乳できるようになりました。
入院中はうまくいかない授乳でズタボロに
出産翌日から早速始まった授乳の日々。昼夜問わず泣くわが子に加え、まだ体が慣れずじゅうぶんに出ない母乳、頻繁の授乳で痛くなる乳首、寝不足による疲労が重なり、私は数日で心身ともにズタボロになってしまいました。
ただ、毎晩何回も授乳室に足を運んでいたため、助産師さんに授乳指導をしてもらう機会を多くつくることができました。
教えてもらった3パターンの授乳姿勢
ある晩、助産師さんは「ひとつの姿勢でうまくいかないなら、別の姿勢も試してみたら?」と、日中の授乳指導で教えてくれた「横抱き」のほかに、2つの授乳姿勢を教えてくれました。
ひとつは子どもを縦に抱いて飲ませる「縦抱き」。この方法だと自然と頭の位置が「横抱き」よりも胸に近くなるので、その分クッションなどで頭の位置を上げる必要がなくなるそうです。また、脇から抱える「フットボール抱き」も教わりました。
いろいろな授乳姿勢を試すメリットは?
いろいろな授乳姿勢を試すことで、赤ちゃんがより深く乳首を咥えることができる姿勢を見つけられます。赤ちゃんがしっかり乳首を咥えることができると、乳首に傷ができにくいうえに、赤ちゃんもスムーズに母乳を飲むことができます。
また、いろいろな姿勢で授乳することができると、いろいろな方向から飲ませることができるので、胸の張りを解消しやすく、乳房トラブルを軽減したり、母乳の出をよくすることにも繋がるとのこと。
私は3パターン試した結果、「縦抱き」がいちばんしっくりきました。また、退院後10日ほどは不慣れな授乳で乳首に傷ができたので、その都度授乳姿勢を変え、傷を避けながら授乳することができました。
著者:西川ゆり
一児の母。妊娠・出産を機に退職し、現在は専業主婦。 自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。