突然打ち明けられて
大学生のとき、同じサークルだった彼から告白をされ付き合うことになりました。お付き合いを始めてしばらくが経ったころ、彼から突然「実は……母親のことママって呼んでいるんだよね」と打ち明けられたのです。
友だちの前などでは「母親が~」と言っていた彼だったので、まさかのママ呼びに驚いてしまった私。けれど、「お母さんと仲が良いことは悪いことじゃないし」と思い、そこまで気にはしませんでした。
しかしその日を境に、彼との会話の中で「ママ」が出てくる回数が多くなり、私はモヤモヤした気持ちになることが増えていきました。
デートで帰りが遅くなると…?
そんなある日のデート帰り。立てていた予定が押してしまい、時刻は22時近くになってしまいました。「すっかり遅くなっちゃたね」と彼に話しかけると、「こんなに遅くなるなんてママに言っていないから、電話してくる!」と言ってきたのです……。
帰りが遅くなるとお母さんが心配するため、22時を過ぎるときには連絡を入れる約束になっているのだそう。自由に遊べなくて彼も困っているのでは?と思った私は、電話をしている彼をそっと見てみることに。
すると、「ごめんって。早く帰るよママ」と甘えたような声でうれしそうに話す彼の姿が! まさかの光景を目にした私は、あ然……。「マザコンだったんだ」と衝撃を受けた瞬間でした。
理由に驚愕
彼がマザコンであることにビックリしたものの、その後も彼とは交際を続けていました。しかし、付き合って1年が経つころ、私が「1年記念に一緒に旅行をしようよ」と誘ったときに事件が。
私の提案を聞いた彼はあまり乗り気ではない様子だったので、「行きたくない?」と聞きました。すると、彼は「ん~行きたい気持ちはあるけど、旅行はママが嫌がるから無理だと思う」と言ってきたのです!
恋人との旅行よりも母親の機嫌を優先するんだ……と驚き、とてもショックを受けた私。旅行の予定を自分の意思では決められない彼を頼りなくも感じ、この一件で言い合いになり、彼とはお別れをしました。
彼の言動に「恋人である私よりも母親のほうが大切なのでは?」と感じることがたびたびあり、彼のお母さんに対して嫉妬心を抱いてしまうときもありました。母親と仲が良いのはすてきなことですが、彼の場合は度が過ぎていたように思います。この出来事から、自分の意思で物事を決められる男性と付き合いたいと思うようになりました。
著者/宮田しほり
イラスト/マメ美
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