テーブルの料理を見て「うわ! なんだよこれ! まともな料理作れないのかよ!」「うわマズ! お前、日に日に料理の腕落ちてるんじゃないの?」と毎日嫌なことばかり言ってきます。
「そんなこと言うなら自分で作ったらいいじゃないの!」と反論しても、「料理は女の仕事だろ」と聞き入れてくれません。
毎日料理を否定され続け
私の祖父母は洋食屋を経営しており、そこで料理を学んでいたので料理には自信がありました。しかし、毎日否定されることでどうしたらいいのか日々悩むようになっていきました。そんなある日、夫からとんでもない提案をされたのです。
「今度友だち夫婦をうちに招待するから、料理作ってくれよ。友だちにお前のメシがまずすぎるって言っても信じないから、実際に食わせてやるんだよ!」と。
「俺以外のやつの反応を見て、自分がいかに料理下手なのか理解するんだな」と笑う夫に怒りがこみあげてきました。
しかし、これは私の腕を試す絶好のチャンスでもあります。
私の料理を食べた友だちの反応は……
当日はさまざまな料理を並べ、夫の友人夫婦を招きました。「また今日も相変わらず気持ち悪い創作料理ばっかりだな~!」と言う夫の隣で、友人夫婦は「え! 話と違うじゃん! おいしいそう!」と大興奮。
そして一口食べるなり、「おいしい! 奥さん料理上手ですね!」「このレシピ、教えてください!」と笑顔でどんどん料理を食べ進めてくれました。隣で夫は呆然としています。
おかわりしながら「こんな料理が毎日食べられるなんて羨ましい……」と大満足で帰って行きました。私は、自分ではなく夫の味覚がおかしいのだとわかり、一安心。
夫の浮気が明らかに
夫はこれまでのことを反省するかと思いきや、「お、俺はおかしくないぞ!」と言い張ります。「お前は貧乏舌だから、奥さんの料理のすごさが分かんないんだな」と友人に言われたそうで、私に八つ当たりして機嫌がさらに悪くなってしまいました。
そんな中、先日遊びに来てくれた夫の友人夫婦から、夫が不倫しているという話をこっそり教えてもらいました。「嫁のマズイ飯のせいで体調悪くなったから、他の女に元気もらってきま~す」と言っていたそう。
調査したところ、夫の不倫が発覚! 我慢の限界がきた私は、夫に不倫の証拠をつきつけて、離婚を宣言しました。
たっぷり慰謝料を請求
不倫がバレていたことに夫は大慌て! 慌てて謝ってきましたが、絶対に許しません。不倫のほか、日ごろの暴言などを録音していたことでモラハラが認められ、たっぷり慰謝料を受け取ることができました。
どうやら夫はこれまでレトルト食品に塩やソースで味付けした、濃い味付けの料理ばかりを食べ続けていたらしく、味覚がおかしくなっていたよう。食生活を見直さなければ、近いうちに健康を害することでしょう。
自分の味覚に合わないからといって、作ってもらった手料理を非難するのはひどい話です。夫と離婚した今では、ようやく料理を楽しめるようになりました。