隣に住む夫婦は、私たちと同じ年。仲良くなれるかと思っていたのですが、そこの奥さんが事あるごとにものを借りに来ます。最初は私もドライバーや洗剤などを貸していたのですが、私が返却を要求するまで決して返してくれませんでした。
もう何も貸さない!!
なかなか返してくれないことが続いたので、私は今後は何も貸さないことを伝えました。私にはっきりと言われて、しばらく物を貸してとお願いされることはなくなりました。
そんなある日、私が家で仕事をするためにパソコンを立ち上げたのですが、何やら意味不明な文字が勝手に出てきて、明らかに様子がおかしいため修理に出そうと思い、玄関の靴箱の上にパソコンを移動させておきました。
パソコンはどこにいった!?
その日は仕事ができなくなってしまったため、私は家の掃除を念入りにすることにしました。空気の入れ替えのために玄関の扉を開けっぱなしにしたまま、玄関の掃除や庭の草むしりなどに集中して取り掛かりました。
家の片付けがひと段落したところで、学校から帰ってきた娘と一緒にパソコンを修理に出しに行こうとしたところ、靴箱の上に置いておいたパソコンがなくなっていたのです。
隣の家から叫び声が!
もしかして私が庭の掃除をしている間に泥棒が入ったのかと思い、周囲を見渡してみると、隣の家の玄関に見覚えのある盆栽が……。
父にもらった盆栽なので、間違いありません。どうしてうちの盆栽が隣の家に置いてあるのかと思った途端、隣の家から「ぎゃぁぁー!」と叫び声が聞こえ、奥さんが走ってきました。
隣人が勝手に家に入って……
状況が分からなかったので話を聞いてみると、私の家の玄関があいていたので、何か借りられるものがないか物色しようと勝手に家に入ったとのこと。そしてパソコンを見つけ、使ってみたいと思い持って行ったと言うのです。
そしてパソコンを立ち上げ、ネットサーフィンをしてカード情報などを入力したところ、怪しい業者に個人情報を盗まれてしまったそう。
物盗り隣人の末路
ちょうどそこへ、隣の家の旦那さんが仕事から帰ってきました。今までのことも含め、状況をすべて伝えたところ、大激怒! これまでもいろいろな物を貸したのに、全然返してくれないこと、父からもらった大事な盆栽が今そちらの家の玄関にあると伝えると、旦那さんはしっかり謝罪してくれました。そして奥さんへ「もう君のことは信用できない」と言い、怒りに震えていました。
彼女は「本当にごめんなさい……私、悪気があったわけじゃないの」と謝ってきましたが、人の家に勝手に入って、物を盗んでいくなんて許すはずもありません。隣の奥さんは結局、夫に家を追い出されてしまったようで、見かけなくなりました。
困ったことがあったときに助け合えるような近所付き合いは素敵ですが、物を借りても返さなかったり、家に勝手に入って物色したり、ものを盗まれては困りますね。ご近所であっても、人によっては適度な距離を置くことも大切なのかもしれませんね。