ルームメイトの助言を参考に
私が当時ルームシェアをしていたのは、まさしくパリジェンヌのような美しいフランス人女性。私は彼女から「かな(私)は日本人だし、赤っぽいピンク系が似合うよ」と、メイク用品を選んでもらったことがありました。
きれいな友人に「似合う」と言われたことがうれしく、私は友人の助言をもとに赤いチークを使いメイクをしてみることに。そして、語学学校に登校する初日。早起きしてまでメイクに時間をかけ、気合いを入れて登校しました。
モテ期を覚悟した…その瞬間!
初めての語学学校……慣れない雰囲気にすっかり硬直してしまった私。同じ日に入学したスペイン人や中国人の女の子はとても社交的で、すぐさまフランス語でクラスメイトの会話に混ざっていきます。
しかし、私はなかなか輪に入れず……。「おしゃれもフランス語も頑張ったのに……」と内気な自分に呆れていると、同じクラスのイケメンフランス人がこちらに歩み寄ってきました。
そして紳士的に明るく微笑んで……「きみ、すごく素敵! メイクもかわいいよ」と、突然声をかけられたのです!
そのメイク…そっくりだよ!
彼に見つめられ、私は胸がドキッと高鳴るのを感じました。……しかし、「そのメイク、日本の有名なアニメのキャラクターだよね! すごい、そっくりで最高だよ!」と言われ、一瞬、時が止まった感覚が。
話を聞くと、彼は日本の漫画やアニメが大好きなのだそう。赤いチークを強調して塗っていたためか、私は某キャラクターの真似をしていると思われたようです。メイクを「かわいい」と言われ、一瞬浮かれてしまいましたが、飛んだ勘違いをしていて恥ずかしくなってしまいました。
今となってはいい思い出?
そんな彼のひと言に、クラスメイトたちも大爆笑。その後、私のニックネームはそのキャラクターになりました(笑)。自分の勘違いに恥ずかしさはありましたが、この一件でクラスメイトたちと一気に打ち解けられたので、結果的にはよかったのかもしれません。ただ、この件があってからメイク……特にチークの塗りすぎには気を付けようと肝に銘じました。
著者/五十嵐かな
作画/あさうえさい
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