証拠もないのに!?
隣人の女性は、たびたび「子どもの声がうるさい」、「ボールが花壇の花を潰した」などと言いに来ます。
しかしうちの息子は一人っ子のためか、とても大人しく、外で遊ぶより家のなかで折り紙や図鑑を見たりするのが好きなタイプだったため、家の中で遊んでいました。言いに来るたび「うちの子ではありません」と話しているのに、なぜか毎回うちの子だと決めつけて言いに来るのです。
近所のママたちに聞くと誰も文句を言われたことはないと言います。なぜうちにだけ文句を言いに来るのか? ほかにも子どもはたくさん住んでいて、うちの息子がやったという証拠もないのにと、不思議に思っていました……。
ある日、いつも朝早く出て、夜遅くまで仕事している職人の夫も一緒に、家族で買いものへ行くことに。家を出たところでいつも文句を言いに来るおばさんと遭遇したので、あいさつしたうえで夫も軽く自己紹介しました。すると……。
その日以降、文句を言いに来ることがパタッとなくなったのです。
職人の夫はどちらかというと見た目に貫録があるので、インパクトが強かったのかもしれません。また、私の普段のファッションが少し派手なので、見た目だけで「だらしない人」と思われていたようにも思えました。
これまでは何かにつけて息子のせいにされてきましたが、一切なくなり、今は普通にあいさつする関係に。やっと良い関係が築けてきたので、実は根に持っていることは心の内に秘めておこうと思います。
著者:堂本晴/30代女性・主婦。1児の母。体験談を中心に執筆している。
イラスト:ふくふく
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています