臨月になり、予定日に娘を出産。夫は出産に駆けつけると言っていたのに、仕事が忙しいと何日たっても病院に顔を出しません。娘の写真を送っても、返事すらまともに返ってこず……。
会いに来てほしいと連絡すると、夫は休日も返上して妻と娘のために働いているのに足を引っ張るなと言ってきました。夫の子どもでもあるのに、こんな冷たい態度ってあるのでしょうか。
玄関で突きつけられた離婚届
いよいよ退院の日を迎えました。娘と一緒に自宅へ戻ると、そこには夫の姿が。そしてなんと玄関先で、離婚届を突きつけられたのです。夫はこの家で不倫相手と暮らすと言い、出ていけと迫ってきました。
ぼう然としていると、スーツケースを1つ手渡されました。身の回りのものは詰めておいてやったぞと、得意顔の夫。あとの荷物は貸倉庫に預けたそうです。この数日見舞いにも来ず、せっせと私の荷物を片付けていたとは……。
「離婚届に早くサインしろよ」
「お前の居場所はないんだから」
この人、何も知らないようです。ここは、私が結婚前に購入したマンション。それがどんな意味をもつか、だいたいの人は知っていると思うのですが……。
「いいけど後悔するよ?」
「子持ちババアと離婚して後悔するかよ」
夫は年上で経済的に余裕のあった私の資産を目当てに、交際と結婚を申し込んできたようです。今ようやくわかりました。
夫にとっては“大誤算”だった離婚
夫があまりにめちゃくちゃなことをしてくるおかげで、私は逆に落ち着きを取り戻しました。そして結婚生活に見切りをつけるため、冷静かつ迅速に行動し始めたのです。
すぐに離婚届を出し、マンションは売りに出しました。元夫は退去宣告されたようで、慌てて私に連絡してきました。独身時代に購入した資産が財産分与の対象外だということを知らず、自分のものにしようと思っていたようです。
元夫はマンションが手に入らないと知ると、財産分与のお金を要求してきました。どうやら私が、元夫と不倫相手の双方に慰謝料請求することを完全に失念しています。
私たちの結婚生活は2年間ですから、その間の共有財産なんてたかが知れており……。計算すると、財産分与のお金はすべて慰謝料に消えてしまいます。どうやら元夫は私の独身時代の貯金も当てにしており、大誤算をしたようです。
現実を知ると、元夫はあっという間に手のひらを返しました。私と娘に会いたいと懇願してきたのです。お金を払いたくないがために、謝罪したい、不倫相手と別れる、やっぱり父親になりたい、真面目に家族と向き合うよ……、ですって。そんな夫、そんな父親なんて、必要ありません。
元夫と不倫相手は結局…
元夫は慰謝料やマンションからの追い出しの件で不倫相手ともめ、結局別れたと聞きました。彼と復縁する気はありませんが、今回の言動は心から反省してほしいと思っています。
彼は戸籍上、娘の父親。その事実は消せないので、少しでもまともな人間として生きていってほしいと願うばかりです。私は娘と2人、笑顔をたやさず暮らしていきたいと思います。
◇ ◇ ◇
元夫にはお金しか見えていなかったのかもしれませんが、結婚や子育てが何かということをもう少し考えてほしかったですね。今後は自分の行動に責任をもち、しっかり働いて養育費を支払ってほしいですね。