筋トレ中、彼からの「待って!」
運動不足を解消するため、約1年前から筋トレを始めた私。重い生理痛で動くのがつらいときはお休みしますが、そこまでハードなメニューではないため、動けそうなときは生理中でも筋トレしています。
しかしある生理中、彼に足を押さえてもらいながら日課の腹筋をしていると、彼がいきなり「やばいやばい! ちょっと待って!」と大きな声を上げました。私の下腹部を見つめたままフリーズしている彼の視線に嫌な予感を感じて、急いで体を起こすと案の定べったりと経血が! 腹筋する動きに合わせて少しずつナプキンがずれ、私は派手に経血漏れを起こしてしまったのです。
お気に入りのマットにべったり!
腹筋をする際は下に筋トレ用のマットを敷いており、経血はマットに付いていたので、幸い床は汚さずに済みました。しかし汚してしまった筋トレマットは、彼が筋トレを始めるときに「頑張るぞ」と決意を込めて購入したマット! 彼お気に入りの筋トレマットは、すべり止め効果を狙った凸凹がついており、凸凹の隙間に入り込んだ経血は拭き取ってもきれいに落ちませんでした。
彼に経血漏れの失敗を見られてしまった恥ずかしさや、彼のお気に入りの筋トレマットをダメにしてしまった申し訳なさで、私はすっかり意気消沈してしまいました。
やさしい彼に救われる
「ごめん! 本当にごめん!」と何度も謝る私に、彼は「マットなんて買い直せばいいよ! それより体は大丈夫なの?」とやさしい言葉をかけてくれました。そして「生理中でも無理なくできる筋トレメニューを2人で考えよう」と提案してくれたのです。
お気に入りの筋トレマットを汚されても嫌な顔を見せず、それどころか私のことを考えてくれる彼のやさしさに、胸がじーんとしました。
その後、彼は本当に「生理のときでも取り組みやすい上半身中心のメニュー」を考えてくれて、今は生理中でも経血漏れを心配することなく筋トレできています。また、せめてものお詫びとして、彼には新しい筋トレマットをプレゼントしました。私の生理に理解を示し、寄り添ってくれた彼には感謝の気持ちでいっぱいです。
※生理中の運動は、自分の体調を見ながら、無理のない範囲でおこないましょう。
著者/ごとうゆき
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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