毎日ピカピカに掃除をしていたトイレ
結婚して専業主婦になった私は、毎朝欠かさずトイレ掃除をしていました。独身時代、母からずっと「結婚したら、トイレ掃除だけは毎日欠かさずしなさい。トイレが汚れていたら、家の中はどんどん汚れるんだよ」と言われ続けていたので、それだけは守っていたのです。
この言葉の根拠はわかりませんが、たしかに朝トイレ掃除をすることで気分がスッキリすることは間違いありません。そう思うようになってからは、気づけばトイレ掃除が毎朝の日課になっていました。
突然のトイレの異臭
ある日、トイレから出てきた夫が、「今日ってトイレ掃除してないの?」と言いました。その日もいつもと変わらず朝起きてすぐ掃除をしたため、いつも通りトイレ掃除をしたことを伝えた私。
すると、夫が「トイレ、なんか変な臭いがするんだよね。でもどこからするのかわからない」と言うのです。すぐにトイレに確認しに行きましたが、私にはその異臭がわかりませんでした。それどころか、いつも通り芳香剤の香りがするではありませんか。その日は異臭の原因はわからず、1日中過ごしました。
1週間後に異臭の原因を発見!
それから、異臭の原因がわからぬまま1週間が過ぎました。そのころになると私もその異臭がわかるようになり、日々気になっていて……。ある朝、いつものようにトイレ掃除をしていると、便器付近からツンとしたすごい異臭を感じたのです。私は異臭を退治すべく、その日は使い捨ての除菌シートを使ってトイレの床を隅から隅まで拭き上げていました。
すると便器の裏から異臭の原因が登場! それはなんと……使用済みのナプキンだったのです。異臭の原因はこれだとすぐにわかりました。途端に恥ずかしくなったのと、夫に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
毎日トイレ掃除をしていたにもかかわらず、なんで便器の裏に使用済みのナプキンが落ちていたかはいまだにわかりません。夫にはすぐに原因の報告と謝罪をしました。夫は嫌な顔ひとつせず、「そうだったんだ。原因がわかってよかったよ。トイレ掃除、いつもしてくれてありがとう。感謝してるよ」と言ってくれました。
当時は恥ずかしい思いをしましたが、今では夫婦間の笑い話になっています。そして、当時よりも念入りに毎朝のトイレ掃除を続けています。
著者/なかまる あゆみ
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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